青年海外協力隊の小学校教諭として、Nepalで活動しています。Nepalの生活、学校の様子などを記していきたいと思います。


by yuka
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算数研修会

 昨日、今日と隣村の先輩隊員さんが活動する学校の研修会に参加してきました。先輩隊員さんも、私と同じく地域一帯を巡回しながら算数の指導法を伝える活動をしておられます。1ヶ月間、一つの学校に張り付いて指導をされ、その集大成として2日間の日程でネパール人の先生3名の公開授業、協議会、教材作りをするという研修会でした。

 ネパールでは同じ学校の先生同士でさえ、授業を見せ合うという機会がありません。そんな中、他校からも算数を指導しておられる先生が約20名集まっての研修会ということで、子ども達もがぜん張り切っていますし、先生方も力が入っているようでした。

 3年生は2桁×2桁の筆算の学習、2年生は繰り下がりのある2桁-1桁の計算の学習、1年生は10までの数の概念を理解するという学習でした。
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 参観の先生方、授業で使っている教具に興味津々だったのはもちろんですが、繰り下がりのひき算で、日本の計算の仕方とネパールの計算の仕方の違いがあることにも驚かれていました。
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 例えば《43-27》 ネパールでは十の位から1借りてきた後、一の位の数字も斜線で消し、10を加えた数、つまり13を一の位の上に書き直し、13-7をするのだそうです。13-7を暗算できるなら問題ないのですが、多くの子は暗算できないため、13本の線をノートに書いて計算したり、指を使って8・9・10・・・ と13になるまで数え「6」と答えを出すのです。
 日本のやり方で紹介したのは、減加法。一の位の上には10を書き、10-7をします。一桁のたし算が暗算でできるなら、一の位に残してある3と10-7の差を足せば「6」が出せます。
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 ネパールの先生方にとっては、ご自分も小さい頃からやってきている解き方なのでしょうから、いきなり日本のやり方を見せられて戸惑うこともあるのでしょうが、子どもにとってどの方法が理解し易いか、一生懸命考えておられることを嬉しく感じました。

 先生方が、好意的に日本の指導方法を受け入れてくださるのは、先輩隊員さんのこれまでの活動があったからこそだと思います。そして、公開授業をされた3名の先生も、先輩隊員さんに紹介してもらった教材がいかに良いか、どんな場面でどのように使うとよいかを、先生方に力説してくださっているので、他の先生にもすっと入っているようでした。教材づくりの場面でも、私達はそばで見ているだけで、3名の先生が積極的に他の先生に指導してくださっていました。
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 私達ボランティアは、約2年の期間しかいることができません。現地の先生同士が繋がりを持って、研修を重ねていくところまで持っていくことが大切だとつくづく感じます。

 そしてこの学校、教室や庭がとてもきれいです。ネパールでは、まだまだカースト制度が生活の中に根強く残っていて、カーストによって仕事も決まっているのだそうです。だから、子どもには掃除をさせないという学校がまだまだ多いです。この学校では先生自らゴミを拾っておられるので、子ども達も登校後、まずは掃除に取り掛かっていました。
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      教室の隅に置かれたゴミ箱で鉛筆を削る子。
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 残念なことに、ゴミ箱が設置されている学校も少なく、子ども達は自分の席に座ったまま鉛筆を削り、削ったゴミは床に落とすというのが現状です。低学年の「Social studies」の授業は、生活の中で気をつけることや、人に親切にすることの大切さなどが教えられています。この教科書にも「学校や道路をきれいにしましょう」と載っているのですが、「ゴミを捨てない」という指導はないので、歩いていても乗り物に乗っていてもポイ捨てをするのが悪しき習慣になってしまっています。

 村ではゴミを収集するというシステムもないので、生ゴミは畑に、燃やせるゴミは各家庭で燃やす、そしてプラスチックは・・・・川に流されてしまっています。時々、政府のマークがついた服を着た人が溝に捨てられたプラスチックを回収する作業をされていますが、一部の見える所のゴミだけ取って帰ってしまっています。ゴミの処分方法について整備されていないネパールに、焼却処分ができないプラスチックゴミを持ち込ませてしまったのは、他国の責任でもあるかもしれません。
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by yuka151a | 2011-12-08 20:28 | 算数