絵
2012年 05月 25日
9年生の長女はサガルマタ(エベレスト)の絵葉書を、7年生の二女はサラスワティーというギターを手にした女の神様(弁財天)の絵を、4年生の長男は教科書に描かれている馬の挿絵を描こうとするのですが、絵を描く授業などないらしく、どこから書き始めてよいのかも思い浮かばず、下の2人に至っては「アウンダイナ、アウンダイナ(できないよ、できないよ)」と口から出るのは泣き言ばかり。
サガルマタは雪に覆われているので、鉛筆だけで濃淡をつけて描いてみようということになり、鉛筆は斜めに寝かせて描くことや、鉛筆で塗った後、指でこするとぼかせることを教えました。その後、「サガルマタもいいけれど、ここから自分の目で見える風景を描くのがもっといいよ」と話すと、ちょっと興味を持ったようで、ベランダに椅子を置いて描き始めていました。
絵を描き慣れていない子にとって人物画、それも神様の絵は細かい描写が多すぎて、とても大変です。まずは全体のバランスを見て、頭・ボディ・手足をそれぞれどの位置に、どの大きさで描くかをイメージする必要があることを教えました。私としては、気に入った部分から好きな大きさに描き進めていき、画用紙からはみ出す絵を描くのが好きなのですが、神様の絵ということなので、そうそう自由にはできず(^^; 実際の人間を見ながら、頭より肩幅が広いこと、肩から肘、肘から手首までの長さが同じぐらいであることを確認させると、納得して夢中になって描いていました。
1本1本馬の足を、とてもリアルに描いた長男でしたが、前後の重なりというものを理解していません。4本が横に並んだようになってしまうので、挿絵と自分の絵を比べてみるように話すと、しばらく見つめて気付いたようでした。
3人がベランダで一生懸命絵を描いている姿は、本当に微笑ましかったです。さてさて、コンペティションはどうなったのでしょう。今度、尋ねてみることにします。
ちなみに、朝6時だろうが何時だろうが、ふらっと近所の家を訪ねるのは、村ではごくごく自然なことなので、日本のように「そんな時間に行くなんて」と親に叱られることはありません(^^; 「日本人はおいでって呼んだ時にしか来ない」とまで言われるぐらいです。「日本は相手の都合を尋ねてから家に行くのがマナーだから」とさりげなくアピールするのですが、私の「突然来ないでオーラ」はネパール人には届いていないようです(^^;