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青年海外協力隊の小学校教諭として、Nepalで活動しています。Nepalの生活、学校の様子などを記していきたいと思います。


by yuka
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教材&ミニテスト

「水曜日に山の上の学校に巡回に行こう」と言われていたカウンターパートさん。これまでの経緯があるだけに、どうにも信じられなくて「何時に?」「どこに?」と散々質問すると「水曜日の朝、ガジュリに着いたら電話するから」と・・・ 今回は2人で話したのではなく、職員室で他の先生達もいる時に話したので、先生達も「大丈夫だよ。電話があるまで待ってなさい。」と言われていたのですが、とうとう来られませんでした。「どうして?」というより「やっぱりね」と思ってしまうところが悲しいところです(--;

 でも、今日は授業で収穫がありました(^^)2年生ではサール(男の先生)が教材を使って授業をしてくださり、3年生ではかねてから考えていたミニテストが実施できたということです。

 2年生は「位取り」を学習しているのですが、サールは位を表す枠に数字を書く指導をずっとされていました。何度も説明されるものの、子ども達にはイマイチ何の為の枠なのかはわかっていなくて、枠を外して数字を書く練習をしても、ただただ数字を書き写しているだけで・・・
 
 今日は、それぞれの大きさを表す模型を使って、それを示しながら授業をしてもらいました。
教材&ミニテスト_b0239629_1117222.jpg

 2桁以上の数のイメージができない子ども達が多いので、今日すっかり理解できたとは言い難いのですが、なんとな~くのイメージに繋げられたのではないかと思います。

 3年生対象のミニテストの内容は、今学習中の「長さ」です。私の勤務する学校の1~3年生は、英語で書かれた算数の教科書を使っていて、1年生から英語の授業があるものの、アルファベットが判別できる程度の子がほとんどですから、算数の教科書に書かれている内容は、さっぱり理解できません。恥ずかしながら、私も知らない単語がたくさんです(^^; 

 授業はネパール語でされるし、教科書はほとんど使っていません。でも、テストは地区で統一されたものなので、英語で書かれた問題を解く必要があるという、なんとも矛盾した状態です。

 数年前まではネパール語で書かれた教科書を使っていたようですが、英語の力を伸ばすためにと、今年の3年生が入学した年から過渡的な措置がとられ、4年生以上はネパール語で書かれた教科書を使っています。ネパール語の教科書は絵が少ない上に、一文が長い文章なので、それはそれでわかりにくです。

 今日のミニテストは、学習内容を理解できているか習熟度を確かめることはもちろん、英語で書かれた問題に慣れさせることも目的の一つでした。だから、一緒に授業をしているミス(女の先生)にミニテストの意図を説明して、英文の問題を理解させる部分については、ミスに担当してもらったのですが、このミス、今年から学校に勤め始めたばかりで・・・

 トイレや水を飲みに行っている子がいて、全員揃っていないのに説明を始めるので、子どもが1人、また1人と帰ってくるたびに説明が中断するし、また初めから説明し直し。そして、問題文に出てくる単語を繰り返し唱えるばかりで、何の為の説明なのかわからない子ども達はオウム返しに唱えてるだけだから、突然「この問題は何をしろって書いてあるの?」と尋ねられても、答えられるはずもなく、先生からビシビシ叩かれる・・・ 何をしても、悪い方へ、悪い方へと物事が進んでいってしまいます。

「Measur the following line segments with your ruler and write their length.」
「Draw the line segments of the following length using a ruler.」
この2文を理解させるだけで30分経過・・・

 子ども達の前で先生達に物申すのは、先生達のプライドを傷つけてしまうし、子どもが先生を信頼しなくなるから、授業中に口を出すのは控えてきたのですが、時間がもったいないのと、職員室に戻ったら仕事の話は全くしない先生が多いので、最近は、失礼とは思いながらも授業中に割り込んでいます。

 まずは黒板に問題文を書き、これからテストをすることを告げただけで、子ども達の目が数ミリ大きく開きます(^^; それぞれの単語が何を示しているか、だからこの問題が出たときには何をしなくてはいけないかと、順番に尋ねていくと、さっきミスが単語の説明をされた意図がわかる子どもが出てきて、問題文の意味がやっとわかった時は、もう残り時間は10分足らず(^^; 

 大きく迷うところではありましたが、明日になるとまた1からやり直しなので、強行突破!!「私はお昼に家に帰るから」とミスは去っていきましたが、普段は鐘とともにモードが切り替わる子ども達が、今日は時間を過ぎても問題に取り組みました。もちろん、その段階になっても「何するの?」と聞く子や、1人ずつ違う問題を配っていることに気付かずカンニングして全くでたらめを答えてる子・・・なんと名前まで友だちの名前を書いているという、とんでもない子も(^^;、

「アウンダイナ(できない)」と言うばかりの子もいましたが、初めにしては上出来でしょう。採点してみると、思った以上にできてる子が多かったので、学習-チェックテスト-復習の流れを習慣化していきたいなと思います。
by yuka151a | 2012-06-06 20:17 | 学校・子ども