青年海外協力隊の小学校教諭として、Nepalで活動しています。Nepalの生活、学校の様子などを記していきたいと思います。


by yuka
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平和学習

 日本人補習校で平和について話す時間をつくっていただきました。以前、補習校の先生方・保護者の方とお話していたときに「広島のことを話す機会があれば」とお願いしていたところ、本当に実現する運びとなったのです。内容は、6年生への授業2時間と、帰りの会での「アオギリのねがい」の絵本の読み聞かせです。

 6年生の国語の教科書に「平和のとりでを築く」という単元があり、平和について自分の考えをまとめて発表する学習内容になっています。文中に広島への原爆投下が扱われているので、教科書だけではわからない部分について、子ども達に話すことになりました。

 広島の子ども達は、幼稚園、或いは低学年の頃より原爆の話を聞く機会もありますし、それぞれの発達段階に応じて、戦争というものを考える学習を重ねてきています。こちらに来るときに、原爆に関する写真集や絵本、資料館でいただいたパンフレットなどを持ってきてはいるのですが、原爆について予備知識がない子ども達に、どこまで話してよいものか・・・ 

 戦争によって何があったのかを知って欲しいという気持ちと、ショックだけを与える授業にはしたくないという気持ちが交錯しながらの授業でしたが、原爆によって佐々木禎子さんが白血病を発病したのが、みんなと同じ6年生の時だという話をしたり、原爆の被害が及んだ範囲をカトマンズに置き換えて考えたりすると、子ども達はそれぞれに何かしら感じてくれているようでした。

 全校児童対象の絵本の読み聞かせは「アオギリのねがい」という、被爆したアオギリという木を擬人化した絵本を選びました。
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 放射能の影響で、数十年は草木が生えないだろうといわれていた広島に芽吹いたアオギリ2世(被爆アオギリの種から育ったアオギリ)の話です。草木が焼け焦げたり、町が焼け野原になったりした様子が描写してあるのですが、絵がやわらかいので、小さな子ども達でも大きなショックはなかったように思います。

 これまで、平和学習をする際に「あなた達の多くは、これから世界に出る機会があると思う。広島に育ったからには、広島を伝える場面がきっとある。しっかり伝えられるようになって欲しい」と子ども達に言ってきていたのですが、私自身もまだまだ十分に伝えられる知識と語学力を持ちあわせていないことを思い知らされています。「平和とは?」という問いは、永遠の課題なのかもしれません。
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by yuka151a | 2012-08-04 18:25 | 学校・子ども