青年海外協力隊の小学校教諭として、Nepalで活動しています。Nepalの生活、学校の様子などを記していきたいと思います。


by yuka
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

巡回指導 5校目

b0239629_042652.jpg

 山の上で迎えた朝。霧に包まれた麓が見下ろせる光景は、なんとも不思議な気分になります。この光景を見ていると、山道を登ってきた苦労も、忘れてしまうほどです。

 とはいうものの、さらに1時間半先の学校への道は、坂道ありでこぼこ道ありです。
b0239629_0431313.jpg


b0239629_0434176.jpg

 車が止まっているので、しっかりとした道があるかと思いきや…
b0239629_0424741.jpg

 わだちだらけで、どこを車が通ったのやら心配になるような道ばかりです。
b0239629_044397.jpg

 昨日行った学校のように、プライマリー(5年生)までしかない学校の子ども達は、6年生以降はこの上の学校まで通ってきています。日本でいう分校と本校のようなイメージです。
b0239629_0443521.jpg

 突然の訪問にもかかわらず、先生方、快く迎えてくださいました。あれよあれよという間にたくさんの先生方が教室に集まって、私にチョークを差し出し… 授業を見せてもらうつもりだったのですが、私が授業をするという展開になってしまいました(^^;

 この学校は、バザールから遠く離れ、山の高いところにあることもあって、これまでのタリム(研修会)に参加された先生がおられず、私のことを知らない方も多かったので、それならばということで、潔く(?)授業をすることにしました。

 ここの3年生もやはり「繰り上がりのたし算(筆算)」を学習中。そして、やはりやはり、位取りが理解できていません。「10集まったら次の位に上がる」という10進法の数の仕組みがわかっていないと、四則計算はもちろんですが、「24の次の数は?」と聞いても戸惑う子がいます。数の読み方・書き方は教えられているのですが、数そのものの意味が理解できていない状態です。

 たった1時間の授業ではありますが、1のブロックや10の棒の絵を書いたり、1ルピー(ネパールのお金)が10枚集まったら、10ルピー札と同額であることを示したり… ブロックを扱ったことのない子にとっては、お金の方がピンとくるようでした。

 授業後、職員室に行くと明らかに先生達の雰囲気が違います。さっきまでは「日本人が来た」という珍しさが大半だったのですが、今度は「自分はこんな風に分数を説明しているんだけど、どうですか?」「この教具、どんな風に使うのかわからないのですが、あなたはわかりますか?」と、次々に質問が出てきます。示された教具は(X+Y)(X-Y)の答えを導き出すための教具。積み木風の教材で、面積を計算することで方程式の公式を理解させるものなのですが、私は初めて見るものでした。良い教具はいろいろあっても、使い方が周知されていないところが、やはり残念なところです。

 教具の使い方を説明すると、さらに先生達の雰囲気が変わりました。ネパールでは、中・高校生に教える先生からは「小学校の先生は誰でもできる、学歴も必要ない」と低く見られていることが多いので、この教具の意味がわかったことで一気に信頼度(?)がUPしたようでした。

 さて、学校からの帰り道。下り坂とはいえ、でこぼこ道には変わりないので、足元を注意深く見ながら歩かないといけませんし、足先に力を入れておかないと、あっという間に滑りそうな道が続きます。やっと平坦な道に出たと思ったら、木の上でガサゴソと音がします。見上げると、学校の子ども達がグアバの実を取っているところでした。お昼を食べてない子にとっては、家に帰り着くまでの空腹しのぎでもありますし、帰り道の楽しみでもあるようでした。私もグアバをご相伴(^^)
b0239629_0464183.jpg

 家に帰り着いた頃には、もう辺りは真っ暗。この山道を、毎日往復している先生達は、本当に大変です。へき地手当・通勤手当なんて、もちろんないそうです。先生達の指導力のスキルアップも、もちろん必要だとは思いますが、先生達の待遇がもう少し良くなると、勤務意欲も高まるのでは…と考えてしまいます。
[PR]
by yuka151a | 2012-09-25 22:37 | 学校・子ども