青年海外協力隊の小学校教諭として、Nepalで活動しています。Nepalの生活、学校の様子などを記していきたいと思います。


by yuka
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タリム(研修会)

 カトマンズのすぐお隣、キルティプール市にある学校でタリム(研修会)をしてきました。この学校には、幼児教育隊員として、SV(シニアボランティア)が2代(2年間ずつ2人)、JOCV(青年海外協力隊員)が1代入ってきている学校なので、ナーサリー・LKG・UKGと呼ばれる、日本で言う幼稚園年代のクラスでは、時折日本を思うような授業がされています。今回は、校長先生たってのご希望で、プライマリー(小学校)担当の先生達のスキルアップの為の研修会をすることになり、小学校教諭として派遣されている私にお話をいただいたいうわけです。

 授業が午前中までの金曜の午後と、休日の土曜を使って、算数科についての研修会を行い、日曜には先生達の授業を見て、それぞれに指導して欲しいとの依頼でした。金曜の午後も土曜も勤務時間ではありません。代替措置があるのかもしれませんし、管理職命令だからかもしれませんが、きちんと出席する先生方の姿勢にビックリします。残念ながら、地方の学校では、まず実現しない実施方法です。

 研修会でまず、「単元の吟味」が必要であることを話しました。ネパールでは驚くことに、1年生の時点で、かけ算・わり算・分数までも教えることになっています。幼稚園の段階で5の段までのかけ算を暗記させなくてはいけません。もちろん、ただただ丸暗記。3~5歳の子どもにかけ算を覚えさせるよりも、算数の基礎となる「数の概念」をしっかり身につけさせて欲しいと、いくつもの研修会で言ってきていますが「Nepalでは教える必要があるから」と結論づけられることが多いです。
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 遊びながら「数」に親しむカードゲームや、数のイメージを視覚から受けられる教材作りの研修をすると、先生達自身がとても楽しんでおられました。
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 ご自身に体験してもらうのが、一番説得力が大きいので、ほっと一安心です(^^)
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 日曜日には、ミス達の授業の様子を見せていただきました。研修中に「どの子もわかるようにするにはどうしたらよいか」との質問を受けていたので、授業中の発言のさせ方について、話をする機会がありました。

 先生の発問に対して、わかった子がさっと答えを言ってしまうネパール。わからない子は考える間もありませんし、答えが出てきたことでみんなわかったと解釈され、詳しい説明もなく次に進んでしまいますから、わからない子は、わからないままになってしまいます。

 日本では、多くの学校で、わかった子は黙って手を挙げるように指導していること、わからないと手が挙げられないので、多くの子が何とか考えようとすること、先生は子ども達の様子を見て、どの子に当てるのがよいか、あんまり手が挙がってないなら、もう一度説明する必要があること… それぞれの上京を判断する必要があるし、時には手が挙がっていない子を指名するなど、場面に応じて配慮していることを伝えたところ、日曜日の授業で、それを早速実践した先生がおられました。

「答えがわかった子は、黙って手を挙げてね。そうしたら、私は手を挙げていない子を当てるからね」…いやいや、先生それは…(^^;

 マニュアルではなく、経験の中で掴まないといけないことも多々あるので、もっと時間をかけて話す必要があるなぁと感じました。最も、これは話してわかるものではないのかもしれませんが。でも、この前向きな姿勢、本当に頭が下がる思いです。なんとか時間をつくって、また研修会を開く機会を作りたいと心底思いました。
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by yuka151a | 2012-09-30 20:44 | 学校・子ども