青年海外協力隊の小学校教諭として、Nepalで活動しています。Nepalの生活、学校の様子などを記していきたいと思います。


by yuka
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カテゴリ:学校・子ども( 99 )

創立記念日セレモニー

 学校に到着すると、創立記念の式典のための椅子がグランドに運ばれ、ステージの準備も整いつつありました。大事な学校の行事ですが、作業はほとんど生徒の手で進められるところに感心します。
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 職員室では成績優秀者に配られるノートがラッピングして置いてあり、来賓や先生が胸につける花飾りも準備してありました。
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 今年は小さい子がステージ前に座れるようにシートも置かれ、今か今かと待つこと3時間(^^; 
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 結構早く準備が整っているのに、なぜ始まらないのかと思っていましたが、しばらくして理由は判明・・・ 郡教育事務所のお偉い方の到着を待っていたのです。先生達の話によると、招待されていたことを忘れていたとか、いないとか・・・ 午前11時半に始まる予定でしたが、到着されたのは午後1時半を回っていました(^^; こちらがそのお偉い方。
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 いつものセレモニーと同じく、校長先生や来賓の長~いお話に、ネパール人の大好きなダンス、成績優秀者の表彰・・・
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 2時間遅れで始まったにも関わらず、定時に式典は終了しました。
 帰宅時刻はきっちり守るようです(^^;
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by yuka151a | 2012-12-20 20:47 | 学校・子ども

カリキュラム(行事)

 今日もまたカリキュラム(行事)。「日本では学校の創立記念日は祝わないの?」と質問され、ふと考えたのですが、そういえば小学生の頃は、紅白のお饅頭だったか、お餅だったかを配られていましたが、勤務し始めてからは、区切りのいい年だけ、記念誌を作ったり、式典があったりという記憶が蘇ってきました。

 いつも冗談を言うサール(男の先生)が、「日本人は長生きするからだよ。ネパール人は寿命が長くないから、毎年祝っておかなくては」と言ったので、「いえいえ、あなたたちカリキュラムが好き過ぎです」と心の中だけで言っておきました(^^;

 10年生以上対象の「スペルコンテスト」は、カリキュラムの定番です。各クラスから選抜された、つまり成績優秀者が、出題された単語のスペルを当てるというものです。スラスラ言い当てる男の子に、黄色い声援が飛んでいました。このあたりは万国共通(^^;
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 3・4・5年生から4人ずつ選ばれ(これもやはり成績順)、各学年1人ずつの4チーム対抗のクイズ大会。クイズといっても、一般常識クイズみたいな問題で、3年生には難しすぎます。左端に座っているクマル君。出場予定だった子の姿が見当たらないので、急遽選手に選ばれましたが、緊張しきっている様子でした。答えることはできなくても、こういう経験を積んでいくのが大切なのでしょうね。
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 くじ引き形式で問題を選ぶ為に、先生方が作った入れ物。
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 実は、私のクレヨン入れで「使っていい?」と聞かれたので貸してあげたのですが、2つをテープで張り合わせ、1つの底に穴を開けてしまっていました(--;

 これでは後で使えなくなるのだから「貸して」ではなく「ください」って言うべきでしょ・・・ と、内心ムッとしたのですが、よく考えると「そこにあるものを使って、工夫して作った」のであって、ネパールの先生達が本来、苦手としていることをやり遂げているのだから、怒る場面ではなく「よくできました」と褒めなければいけない場面だなと思い直しました(^^) もちろん、そんな上から目線なコメントは言いませんでしたが。

 運動場に、もう1つの人だかり・・・
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 行ってみると、これから予防接種とのことで、小さい学年から順番に接種が始まりました。後で聞いた話によると、はしかの予防接種だそうで、15歳以下の児童・生徒が全員対象とのこと。
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 発熱の有無や年齢は、子どもの自己申告(^^; 保護者に確認もとりませんから、はしかをやったかどうかも全く関係なく接種していきます。カリキュラムで教室は空いているだろうに、運動場の片隅での実施です。砂埃もひどいし、あまり清潔ではない子ども達の腕にも関わらず、消毒らしき綿は、カッラカラに乾いていて、とても消毒できているようには見えません(^^;
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 接種しない子も、終わった子も、他の子が痛そうにするのを見物している中で、片肌を出さないといけないのは、大きい学年の女子にとっては、ちょっと酷なような・・・
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 もっと可哀想なのは「やってみてごらん」と注射の練習台に当たった子(++;「小さい子でも泣かなかったのに、なんでそんなに痛がるの」と、補助のミス(女の先生)に言われた生徒もいましたが、素人の私が見ても、それはそれは酷い注射の打ち方で(^^; 「違う、違う。こうやるの」と見本を示されるのですが、それはここでやることなのでしょうか・・・
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 プログラムが全て終了すると、明日の式典の為の清掃が始まりました。「掃除するのは決まった人」と言いながら、大事なことがあったら、子ども達にも掃除をさせています。それだったら、いつも全員ですればいいのに・・・ とこれもまた心の中でしか叫べない自分が悔しいです。
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by yuka151a | 2012-12-19 20:41 | 学校・子ども

お喋り(^^)

 キャラバンを終え、久しぶりに学校に来ました。といってもキャラバン中は試験期間でしたし、今週は創立記念のカリキュラム(行事)の毎日で、授業はほとんど行われていません。

 キャラバンの時に描いた絵を、教室に貼っていたのですが、予想通り、跡形も無く破られてしまっていました。1・2年生の教室は、朝6時からの11・12年生の授業で使われているそうで、その生徒達が悪さをしたようです。人の物、公共の物を大切にしないのは、ここの生徒だけではありませんが、同じ学校の小さい子が描いたものなのに・・・と、やるせない気持ちです。

 子どもも「絵がなくなった」と言ってきましたので、今日はお絵かきをしました。
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 この子が先日のキャラバン初日に泣き続けていた子です。実は、この子は一言も声を出さず、表情も変えない子だったのですが、キャラバンの授業の後、少しですがお喋りするようになりました。幼児語のためか、何を言っているのか、よく分からないこともあるのですが(^^;

 出来上がった絵と一緒に記念撮影!とっても嬉しそうでした。
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 運動場に出ると、6年生以上の生徒が、色別のチームに分かれて対戦していました。
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 このゲーム、2つのチームが対戦します。列を作って座っているチームは、順番に1人ずつ、ルールに沿ったルートを走ることができます。相手チームは、走る敵にタッチされないように、やはり決まったルートを逃げます。全員がつかまったら試合終了で、全滅するまでの時間を競うゲームです。そういえば、休憩時間にも、これで遊んでいる子はよく見かけるので、じっと見ていたら、なんとなくルールがわかるのですが、テンポよくゲームが進みますので、中に入ったら、ただただ立ち往生するだろうなという感じです(^^; 

 サンダル履きの生徒が多いので、気合が入ると、みんな裸足です。男子の対戦は、タッチされたら吹っ飛ぶほどの勢いなので、迫力があり、観客も大興奮(^^) 小さい学年の子は見るだけですが、見ながら覚えて、見よう見真似でやってみるようになるのでしょうね。
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by yuka151a | 2012-12-18 20:24 | 学校・子ども

休み明け

 やっと、やっと学校再開です(^^)

 ダサイン・ティハールは、ネパールの皆さんにとっては大切な行事で、楽しい祭でもあります。
日本でいうお正月のようなものですから、今日の学校も、冬休み明けのような雰囲気でした。

 宿題を競うように出してくる子もいれば、おばあちゃんの家に行っていたから、宿題をやっていないという子もいますし、新しい服を買ってもらったことを嬉しそうに話してくれる子もいました。
このあたり、万国共通なのでしょうね(^^)
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by yuka151a | 2012-11-20 21:52 | 学校・子ども
 ネパールに在住の日本人の方の紹介で、カトマンズ盆地内の学校を訪問してきました。以前、JICAボランティアがいたこともあるらしく、職員室に算数セットが置いてあり「またボランティアに来てもらえないのか」と質問されてしまいました。

 このクラスは朝の会のような時間に、当番の子が前の日の出来事をみんなの前で話します。その話に関係することを、他の子ども達が質問して、さらに話を膨らませるという活動を毎日続けておられました。
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 算数の時間は少人数のグループをつくり、小さなブロックを操作させて数を教えておられます。
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 自分の手でブロックを動かしながら数を数えるという日本では当たり前の学習ですが、ネパールでは子ども達が操作する活動はほとんどありません。
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 ボランティアがいたのは随分前のようですが、指導法はしっかり残っていることに感心しました。
 児童の作品も丁寧に掲示されています。ネパール独特の絵など、参考になるものもありました。
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 こちらは3年生。ものさしを使って図を書くよう指導されていて、子ども達の字も丁寧でした。
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 どこの国の子どもも、必要なことをきちんと指導すれば、やり遂げる能力は備わるものです。指導することの重要性を改めて感じた場面でした。
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by yuka151a | 2012-11-11 22:43 | 学校・子ども

巡回指導 7校目

 山の家で迎えた朝。霧が深くて、午前11時頃までは陽がささないガジュリですが、ここは霧よりも高い位置になるので、日の出とともにサンサンと陽差しが降り注いでいます(^^)
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 この家は農家さんで、お父さん、お母さんは朝から畑に出かけているため、朝食の支度をするのは子ども達。畑からとってきたばかりのサーグ(青菜)や野菜を切って、手際よく準備をしています。
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 この2人は、この家の孫。両親はカトマンズで働いていて、祖父母の家に預けられているのですが、お姉ちゃんがぐずる妹の面倒をよくみていました。激しい喧嘩もしばしばでしたが(^^;
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 学校では、日本人がこんな所まで来たと喜んでくださり、校内中を案内してくださいました。
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 整備された図書室で、図書貸し出しのシステムもしっかり機能しているようでした。
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 飛び込みで2つのクラスの授業をしたところ、やはり「位取り」がネックでした。10進法が理解できていないため、繰り上がり・繰り下がりの計算ができない子がかなりいます。かけ算・わり算も桁が増え、筆算になると繰り上がり・繰り下がりが必要になるため、当然正答は出せません。基礎をおろそかにしてはいけないことを改めて感じます。

 授業後、職員室で先生達に「低学年でおさえるべきこと」「位取りの重要性」を話していると、中・高校生に指導する先生方も耳を傾けてくださいました。学校全体で課題を考え、取り組むことが必要なのですが、系統立てた繋がりはあまり重要視されておらず、個人任せになってしまっています。低学年でわかっていないと、上の学年でわかるはずもなく・・・ 根深い課題です。

 山道を歩くと牛に出会いますし、遠くにヒマール(雪をかぶった山)が見えます。
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   のどかな村の雰囲気に癒された2日間でした。
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by yuka151a | 2012-11-07 21:07 | 学校・子ども

巡回指導 6校目

 ガジュリからバスで10分、バスを降りて山道を1時間半登ったところにある学校に行きました。
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 ここの1年生は担任制で指導しています。担任の男性の先生は、いつも熱心にタリム(研修会)に参加しておられる方です。それも定時に!ネパールで時間に正確な方は奇特です(^^;
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 タリムで作った教材も教室に掲示して、しっかり使ってくださっていました。授業の進め方も、子ども達を一人ひとり指名されていて、理解度をチェックしておられる様子でした。
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 ただ、1年生が30数名いるため、指名されない子どもが遊んでしまったり、寝てしまったり(^^;グループをつくって発表させたり、発表した数でポイントをつけたりする方法を話したら、すぐにノートを持ってきてメモされるところが素晴らしいです!

 明日さらに上の学校に行くので、今日は近くの家に泊めてもらうことにしました。
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 さっそく宿題?とノートを覗くと学校で借りてきた本の好きな詩を写していました(^^) 
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 山の上も計画停電があるので、宿題は明るいうちに済ませる習慣が身についているようです。
自然に適応した生活ですね。
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by yuka151a | 2012-11-06 20:25 | 学校・子ども

スポーツテスト

 体育指導でネパールに派遣されているシニアボランティアさんが、ガジュリの生徒の身体測定・スポーツテストに来てくださいました。ネパールの子ども達の発育の様子や体力を調査するためだそうですが、初めての試みに、生徒達もうきうきした雰囲気です。
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 ネパールでは、保健所のようなところに行けば身長や体重を測ることができますが、学校で身長・体重等を測定する機会ははまずありません。もちろん、器具もありません。カトマンズの街角に行くと、体重計を置いて道行く人に乗ってもらう商売さえあるぐらいで、家庭で体重を測る習慣もなさそうです。もっとも、日本でも全家庭に体重計はないでしょうが。
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 自分の身長・体重を知らない生徒も多かったようで、記録用紙をまじまじと見つめたり、友達と見せ合ったり、日本の生徒に比べると随分オープンな様子でした。学校で生徒を見ていると、発育不良ではと思うことがしばしばです。身体測定で記録をしていると、なんと身長170cm・体重30kgの男子生徒がいました。細身の生徒は骨格そのものが小さく、肩幅や腰幅が、日本人生徒のそれとは明らかに違います。手足も細い子が多く、これでよく山道を歩いてこれるなと感心するほどです。

 ネパール人、特に成人女性には腹部がふくよかな(^^;・・・ かなり膨らんだ方が多く見られるのですが、成人になるにつれて体型が変わってくるようです。勝手な想像ですが、幼少期の栄養に偏りがあることや、野菜類と米の摂取量のバランスの悪さが影響しているのではないかと、協力隊員同士でよく話しています。だから、同じダディン郡に栄養士として派遣されている同期隊員に来てもらい、女子生徒対象に「どうしたら体型を保てるか」の話をしてもらいました。
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 これには先生方も興味深々で「どれくらい体重を減らす必要があるか?」「どうやったら、このお腹が引っ込むか」と口々に言われるのですが「食べる量を少し控えて、食後3時間は寝ない」と言うと「遅くまで起きていたら、またお腹がすくよ」と言われるし、「しっかり噛む」と言うと「ダルバートは噛む必要がないよ」と返ってきます(^^; 肥満の最大の原因と思われる「塩・油」を減らすように言っても「美味しくなくなる」との反応。糖尿病を心配していて肥満を恐れている方が多いのですが、生活を改善する気はあまりないようです。

 さて、スポーツテスト。日本の学校で実施されている全種目を行うことは物理的に難しいため、「握力」「長座体前屈」「立ち幅跳び」の3種目の実施です。
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 生徒にとっては初めてのことなので、ドキドキしながら測定していました。これもまた友だちの結果と比べたがり、座って待っているように指示しておいても、ずいずいと前に集まってきます。普段はカトマンズ周辺で生活しておられるシニアさん、ダディンの暑さで汗だくだくになりながら活動されていました。
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 後日、結果の用紙はもらえると聞き、生徒達も嬉しそうに帰っていきました。さぁ、どんな結果が出てくるのか、私も楽しみです(^^)
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by yuka151a | 2012-10-04 22:32 | 学校・子ども

タリム(研修会)

 カトマンズのすぐお隣、キルティプール市にある学校でタリム(研修会)をしてきました。この学校には、幼児教育隊員として、SV(シニアボランティア)が2代(2年間ずつ2人)、JOCV(青年海外協力隊員)が1代入ってきている学校なので、ナーサリー・LKG・UKGと呼ばれる、日本で言う幼稚園年代のクラスでは、時折日本を思うような授業がされています。今回は、校長先生たってのご希望で、プライマリー(小学校)担当の先生達のスキルアップの為の研修会をすることになり、小学校教諭として派遣されている私にお話をいただいたいうわけです。

 授業が午前中までの金曜の午後と、休日の土曜を使って、算数科についての研修会を行い、日曜には先生達の授業を見て、それぞれに指導して欲しいとの依頼でした。金曜の午後も土曜も勤務時間ではありません。代替措置があるのかもしれませんし、管理職命令だからかもしれませんが、きちんと出席する先生方の姿勢にビックリします。残念ながら、地方の学校では、まず実現しない実施方法です。

 研修会でまず、「単元の吟味」が必要であることを話しました。ネパールでは驚くことに、1年生の時点で、かけ算・わり算・分数までも教えることになっています。幼稚園の段階で5の段までのかけ算を暗記させなくてはいけません。もちろん、ただただ丸暗記。3~5歳の子どもにかけ算を覚えさせるよりも、算数の基礎となる「数の概念」をしっかり身につけさせて欲しいと、いくつもの研修会で言ってきていますが「Nepalでは教える必要があるから」と結論づけられることが多いです。
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 遊びながら「数」に親しむカードゲームや、数のイメージを視覚から受けられる教材作りの研修をすると、先生達自身がとても楽しんでおられました。
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 ご自身に体験してもらうのが、一番説得力が大きいので、ほっと一安心です(^^)
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 日曜日には、ミス達の授業の様子を見せていただきました。研修中に「どの子もわかるようにするにはどうしたらよいか」との質問を受けていたので、授業中の発言のさせ方について、話をする機会がありました。

 先生の発問に対して、わかった子がさっと答えを言ってしまうネパール。わからない子は考える間もありませんし、答えが出てきたことでみんなわかったと解釈され、詳しい説明もなく次に進んでしまいますから、わからない子は、わからないままになってしまいます。

 日本では、多くの学校で、わかった子は黙って手を挙げるように指導していること、わからないと手が挙げられないので、多くの子が何とか考えようとすること、先生は子ども達の様子を見て、どの子に当てるのがよいか、あんまり手が挙がってないなら、もう一度説明する必要があること… それぞれの上京を判断する必要があるし、時には手が挙がっていない子を指名するなど、場面に応じて配慮していることを伝えたところ、日曜日の授業で、それを早速実践した先生がおられました。

「答えがわかった子は、黙って手を挙げてね。そうしたら、私は手を挙げていない子を当てるからね」…いやいや、先生それは…(^^;

 マニュアルではなく、経験の中で掴まないといけないことも多々あるので、もっと時間をかけて話す必要があるなぁと感じました。最も、これは話してわかるものではないのかもしれませんが。でも、この前向きな姿勢、本当に頭が下がる思いです。なんとか時間をつくって、また研修会を開く機会を作りたいと心底思いました。
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by yuka151a | 2012-09-30 20:44 | 学校・子ども

巡回指導 5校目

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 山の上で迎えた朝。霧に包まれた麓が見下ろせる光景は、なんとも不思議な気分になります。この光景を見ていると、山道を登ってきた苦労も、忘れてしまうほどです。

 とはいうものの、さらに1時間半先の学校への道は、坂道ありでこぼこ道ありです。
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 車が止まっているので、しっかりとした道があるかと思いきや…
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 わだちだらけで、どこを車が通ったのやら心配になるような道ばかりです。
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 昨日行った学校のように、プライマリー(5年生)までしかない学校の子ども達は、6年生以降はこの上の学校まで通ってきています。日本でいう分校と本校のようなイメージです。
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 突然の訪問にもかかわらず、先生方、快く迎えてくださいました。あれよあれよという間にたくさんの先生方が教室に集まって、私にチョークを差し出し… 授業を見せてもらうつもりだったのですが、私が授業をするという展開になってしまいました(^^;

 この学校は、バザールから遠く離れ、山の高いところにあることもあって、これまでのタリム(研修会)に参加された先生がおられず、私のことを知らない方も多かったので、それならばということで、潔く(?)授業をすることにしました。

 ここの3年生もやはり「繰り上がりのたし算(筆算)」を学習中。そして、やはりやはり、位取りが理解できていません。「10集まったら次の位に上がる」という10進法の数の仕組みがわかっていないと、四則計算はもちろんですが、「24の次の数は?」と聞いても戸惑う子がいます。数の読み方・書き方は教えられているのですが、数そのものの意味が理解できていない状態です。

 たった1時間の授業ではありますが、1のブロックや10の棒の絵を書いたり、1ルピー(ネパールのお金)が10枚集まったら、10ルピー札と同額であることを示したり… ブロックを扱ったことのない子にとっては、お金の方がピンとくるようでした。

 授業後、職員室に行くと明らかに先生達の雰囲気が違います。さっきまでは「日本人が来た」という珍しさが大半だったのですが、今度は「自分はこんな風に分数を説明しているんだけど、どうですか?」「この教具、どんな風に使うのかわからないのですが、あなたはわかりますか?」と、次々に質問が出てきます。示された教具は(X+Y)(X-Y)の答えを導き出すための教具。積み木風の教材で、面積を計算することで方程式の公式を理解させるものなのですが、私は初めて見るものでした。良い教具はいろいろあっても、使い方が周知されていないところが、やはり残念なところです。

 教具の使い方を説明すると、さらに先生達の雰囲気が変わりました。ネパールでは、中・高校生に教える先生からは「小学校の先生は誰でもできる、学歴も必要ない」と低く見られていることが多いので、この教具の意味がわかったことで一気に信頼度(?)がUPしたようでした。

 さて、学校からの帰り道。下り坂とはいえ、でこぼこ道には変わりないので、足元を注意深く見ながら歩かないといけませんし、足先に力を入れておかないと、あっという間に滑りそうな道が続きます。やっと平坦な道に出たと思ったら、木の上でガサゴソと音がします。見上げると、学校の子ども達がグアバの実を取っているところでした。お昼を食べてない子にとっては、家に帰り着くまでの空腹しのぎでもありますし、帰り道の楽しみでもあるようでした。私もグアバをご相伴(^^)
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 家に帰り着いた頃には、もう辺りは真っ暗。この山道を、毎日往復している先生達は、本当に大変です。へき地手当・通勤手当なんて、もちろんないそうです。先生達の指導力のスキルアップも、もちろん必要だとは思いますが、先生達の待遇がもう少し良くなると、勤務意欲も高まるのでは…と考えてしまいます。
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by yuka151a | 2012-09-25 22:37 | 学校・子ども