青年海外協力隊の小学校教諭として、Nepalで活動しています。Nepalの生活、学校の様子などを記していきたいと思います。


by yuka
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カテゴリ:算数( 30 )

数カード

 行く、逃げる、去る・・・ ネパールでも1月があっという間に過ぎてしまいました。

 今日は、2年生の算数の先生が研修会参加のため学校に来られませんでした。ということで、2年生と2時間授業!せっかく時間がたくさんあるので、先日研修会で紹介した「数カード」を使ってみることにしました。
 「数カード」は簡単に言うとトランプみたいなもので、0~10までのカードが8種類、計88枚あります。それぞれの裏には、別々の絵を描き、数字カードとしても使え、文章題の時の絵カードとしても使えるようにしておきました。
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 まずは全員で、カードが読めるかどうか・・・ ドットはもちろん大丈夫(^^) ただし、目で見て即言える子はほとんどおらず、指差しながら数えていました。そして、ほとんどの子が、アラビア数字・ネパール数字は読めるようになってきました。1ヶ月に数えるほどしか登校しない子はアラビア数字はまだ厳しい様子ですが・・・ 前回の試験に出題されたローマ数字はⅢまでが確実といったところでしょうか。ローマ数字、確かに教科書には載っているのですが、この状態の子ども達に指導する必要あるのだろうかとつくづく思います(--; 英語とネパール語の表記は、頭文字を見て勘で言ってる子がほとんど・・・いえ、全くの勘の子もいる様子(^^; う~ん、あと2ヶ月で2年生終わるんですけど。

 全員で声を出した後は、カードを使って遊びます。ところが、この子達、みんなで揃って何かをしたり、人の話を聞いて活動したりという学習規律が全く身についていません。私の目の前にカードを見に来る子、ノートに宿題を書いてくださいといきなり立ち上がる子、肩が当たったからと隣の子と喧嘩を始めたり、お昼に食べるカジャを食べ始めたりする子まで・・・ カードを見せながら説明を始めても「マライ ディヌス(私にください)」「アウンチャ、アウンチャ(できます)」と何をするかも言っていないのに手を挙げて叫ぶばかり・・・ 普通の授業でもそうですが、教師と1対1の関係しかないので、他の子のノートを見ていても、私の顔の前ににノートを出してくるし、自分が終わると「ミス、ミス、ミス」を連発しています。「できた」「見てもらいたい」という思いが強いことの表れなのでしょうが、「順番を待つ」「自分だけではない」ということをもう少し考えさせたいと思うところです。

 日本語だったらとことん話せるところですが、ここではそうもいきません。仕方なく、また数人の子にデモンストレーションをしてもらうことになりました。

 1つ目のゲームは、1種類・0~10までの11枚のカードを持った2人が向き合い、合図に合わせて1枚ずつカードを出します。大きい数を出した人がカードをもらうことができ、11回勝負の後、何枚集めたかを競うゲームです。単純だけど、一瞬で判断できる子とそうでない子がやはりいました。慣れてくると、手持ちのカードを出す順番を考える子もいて、なかなか楽しかったです。
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 2つ目のゲームはババ抜き。これは22枚で4~6人は遊ぶことができます。今日の出席者は20名弱だったので、これで全員で遊ぼうと思ったのですが・・・・ 勝手に立ち歩く子、カジャを食べ始める子、全くルールを聞いていない子にはさせませんでした。こちらの意図が伝わったかどうか、それが心配なところですが。

 2年生で2時間過ごした後、今度は1年生の教室へ。2年生の算数の先生は、3・4時間目はいつも1年生に教えておられるのです。
 
 今日の1年生7名。といっても、下は3歳位、上は10歳近いと思われる子まで幅が広く、数字が読めない子もいます。同じ絵カードを使って数の復唱をした後、ここでは神経衰弱をしました。
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 初めは3組6枚のカードだけを使い、ルールに慣れるに従って、カードを増やしていったのですが、どこに何があるか覚えるというゲームのこつがわかっていないので、ゲームはなかなか終わらない(^^; でも、ネパールの子達って競争意識がないのか、「そこが5だよ」なぁんて教え合うので、なんとものどかなゲームタイムでした。日本でそんなことをする子がいたら、勝気な子が顔を真っ赤にして怒るでしょうね。
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 1年生は人数も少ないし、順調に進んだ・・・ と思っていたのですが、授業終わりになって、隙を見て私のカバンの脇に置いておいたカードを勝手によそに持っていった子がいたのです。ここはちょっと厳しくと思い「悪いことしたら、何て言うの」と詰め寄ったのですが、ヘラヘラ笑って誤魔化します。絶対に見逃すものかと厳しい口調で謝るように言うと、小さな声で謝り、なんと泣いてしまいました・・・ あぁ、ネパールでもやはり泣かしてしまった・・・ ネパールの子ども達、友だちが怒られるのを見たら、冷やかすようにケラケラ笑う子が多いのですが、この時、他の1年生は笑わずに一緒に話を聞いていました。ん?単に私が怖かったのかな(^^; 怒った後フォローする言葉がわからないので、なんとか泣きやまさせて、遊びにいかせるしかできないところが、またまた辛いところです。

 職員室に帰って、「子どもが泣いた~」と先生達に話したら「叩いたの?!」と目を輝かせて聞かれました(^^; やっぱり体罰したかと思ったそうですが、いえいえ、それだけはしません! ちょっと羽目をはずし気味な子を外に出すぐらいです。が、細かく言えば、それも立派な体罰ですね。反省です(^^;
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by yuka151a | 2012-02-01 20:33 | 算数

分数カード

 お休みされた先生がおられて、2年生のクラスが先生不在になったので、急遽授業をさせてもらうことにしました。とは言っても、午前中にもう算数の授業は1時間あったし、子ども達は先生がいないから遊べるとばかり思っているので、オフィスに置いてある分数カードを使い、神経衰弱をすることにしました。
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 ところが、目の前にカードがあるのが嬉しいばかりで、とにかくカードをめぐって激しい叩きあい(^^; まぁ、この2年生たち、友達をよく叩くんです。背中ですが、手のひらでバンバンではなく、げんこつでダンダンと鳴るような結構な力で。

 ちっともゲームが始められる雰囲気ではないので、まず4人抜き出してゲームを見せ、その4人を分散させて他の子にルールを教えさせる。言葉でいろいろ言うより、やってみせるのが、やはり一番早かったです。

 数の概念があまりない子どもたちなので、目で見て瞬間に数を把握することができません。カードをめくるたび、全て1から数えるので、すご~く時間がかかるのですが、ゆっくりペースで何度も繰り返すうちに、分数の表し方がわかってきたようです。やはり、スモールステップが必要なんだなぁと改めて感じました。

 結局、2コマ連続、70分間やり続けていた子もいたり、「明日もやろうよ」と言った子どももいたりで嬉しい授業になりました(^^)
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by yuka151a | 2012-01-23 04:57 | 算数

算数タリム(研修会)

 ダディン郡では現在、5名の協力隊員が活動しています。その内、私を含める3名が小学校教諭で、なんと隣接する村に派遣されています。せっかくだからと17・18・19日の3日連続で、それぞれの村を巡回して合同のタリム(研修会)をしてきました。

 3名の内の1名は、あと2ヶ月で任期の終わる先輩隊員さんで、先月は先輩隊員さんのされるタリムを見学参加させてもらったのですが、今回は私も指導する側に回らなければいけません。取り上げたい単元を決め、3人で役割分担して指導することになりました。

 3人ともが口を揃えて「やりたい」と言ったのが、他でもない「分数」 私の配属校でもそうですが、分数をよく理解していない先生、けっこういらっしゃるのです。等分でなくても、とにかく3つに分けてあったら分母が3と思われている方、結構いらっしゃいます(^^;

 それから、小さい学年のうちにしっかり教える必要がある「1~10の数の概念」も取り上げました。ネパールの子ども達、3という数字は知っていても、それが何を意味しているのかはよくわかっていないところがあります。「one one eleven」と声に出しながら書く「11」も、10と1を合わせたものだという意識はないため、筆算で縦に1と1が並ぶと、反射的に11を書いてしまっています。

 ということで、「分数の概念&分数ゲーム」「1~10までの数の概念」のタリムを実施しました。

 この時期は日が落ちるのが早く、研修するセンターまで徒歩で2~3時間かかる先生が困らないようにと午前10時から午後2時で研修時間を設定したのですが・・・・ はい、ネパール時間でした。3つとも10時の時点で来ている先生は一人か二人(^^; しびれを切らして11時には始めたものの、半分以上の先生が来られたのは、開始後30分も経った頃でした。

 そして、先生方に聞いて分かったのですが、ガジュリの先生達が研修の話を聞いたのは、タリム当日の朝、それも「バッカル(たった今)」だって・・・(T_T) 
 「全部の学校には自分が連絡するよ」と言ってくださっていたカウンターパートさんに、3週間も前に伝えておいたし、タリム前日にも「明日9時半に鍵を開けてくださいね」って電話したはずなのに・・・ まぁ、返事はいつもの「フンチャ、フンチャ(いいよ、いいよ)」だったんですけどね。 ふぅっ・・・ こんなんじゃ、他の学校に行く巡回の話、またはぐらかされそうです。

 そんなこんなはありましたが、集まった先生達に教材を作ってもらったり、ゲームを通して学習できるという方法をしってもらったりで、いい研修会ができたと思います。

《分数について》
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《数の概念について》
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 ネパールでは図工という教科があまりされていないので、はさみの使い方が危なげだったり、画用紙を無駄なく使うという経験がなかったりする方がたくさんです。学校でも材料購入の予算がないので、教材を作った経験もほとんどないようです。研修会には20人弱の先生方が来られるので、隊員が複数いるのは本当に助かりました。アンケートにも、また参加したいといったことが書かれてあり、ぜひとも定期的に開けるようにしたいなと思いました。

 さて、これは何でしょう?
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 そう備品シールです。日本では廃棄にするものも、ここでは貴重な品なんです。

 私の所属する学校で、2年生に算数を教えておられるサールと娘さん。サールには双子を含めて4人のお子さんがいらっしゃるそうで、サールご自身も双子なのだそうです。研修の帰りにお茶に呼んでいただきました(^^)
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 これは、先輩隊員さんの所属する学校。ドイツの支援が入っている学校なので、格段にきれいです。
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ミス(女性の先生)によく見られるヘアスタイル(^^) ・・・ってお洒落でしているのではないんですけどね(^^; 
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ミスに限らず、かんざしのように筆記用具を髪の毛に挿して職場に向かう女性、本当によく見ます。

 そして最後・・・ 
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 そう、ぜんざい!! 先輩隊員さん手作りのぜんざいです(^^)
 先輩隊員さんの家にお邪魔して、日本人3人でしみじみと日本を感じたのでありました(^^)
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by yuka151a | 2012-01-19 20:31 | 算数

絵カードづくり

 2年生の算数担当のサール(男の先生)から、「あなたのやり方で授業をしていいよ」と言われていたので、昨日作った絵カードを持って、かけ算の授業をしました。どんな場面が「かけ算」になるのか、絵カードを見せたり、ドーナツの絵を描いたり・・・

 しばらくすると勘がいい子は応用できるようになるのですが、数の概念が理解できていないこは、やはり数えるばかりです。新年度まで、この状態を続けるべきか、教科書を切り捨てるべきか・・・ 私が判断できないところが、ただただもどかしい限りです。

 でも、昨日の長い時間かけて教材作りをして、「おぉ、久々に先生に戻ったみたい!」と嬉しくなってしまいました。
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by yuka151a | 2012-01-04 20:56 | 算数

3年生授業で・・・

 3年生の算数のサール(男の先生)、授業始まりに教室の前で私に言われました。
「昨日、4本の線を書くように宿題を出しているから、あなたはそれをチェックして。その後、今日の宿題を出してください。」

 ・・・このシチュエーション、前にも経験したことがある・・・
だから、今日は「はい」とは言いませんでした。
「その後何をするんですか?私一人では子どもが遊びます。」と言ってみたところ、
「その時は、子どもを叩く真似をすればいい。」
「日本は体罰しないというけれど、あなたといつもいるミス(女の先生)のお父さんだって体罰していて、私は小さい頃によく叩かれた・・・」とグダグダグダグダ・・・(‐‐; 今は体罰論について話しているのではないし、そうしている時間がもったいないわけではないわけでして・・・

 私が教室に入ると、とりあえず一緒に教室に来られたので、すかさず「サール、次の問題を出してください。ノートをチェックする間、他の子は時間があります。」と言うと、黒板に問題を書いてくださいました。・・・宿題と同じ問題を(--; それでも文句も言わず、せっせと線を書く子ども達。

 mm(ミリメートル)の説明はなく、0.5mmは「アダ(半分)」と指導されているだけなので、4.5cmの問題で間違えている子が続出です。ノートをチェックしながら一人ずつ、ものさしを当てさせ説明するのですが・・・ これだけの人数がわかっていないなら、もう一度全体指導が必要なのではと情けなくなりました。が、私が前で指導すると、これ幸いと、このサールは何もしないで職員室に帰ってしまうのが目に見えています。私達はネパールの先生に空き時間を作るために来ているのではないので、そうなることだけは避けたいのですが・・・
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by yuka151a | 2012-01-03 18:48 | 算数

長さの単位

 3年生はものさしを使う学習をしています。この単元に入った初日、子ども達はものさしを持ってきていないので、先生がホワイトボードに絵を描いて説明されました。が、ものさしの実物大の小さな絵(^^; ネパールの子ども達は目がいいので、困っていないようですが・・・ 

 ネパールでは「センチメートル」よりも「インチ」を使うことが多いらしいのですが、教科書では「センチメートル」を教えなくてはいけないのだそうです。私達も「インチ」の存在を知っていても使うことはほとんどないのですから、ネパールでは「インチ」をまず教えたほうがよいのではないかと考えてしまいます。 

 今日は各自でものさしを準備してきてましたが、やはり、どちらの目盛が「センチメートル」でどちらが「インチ」か区別がつかない子がたくさんです。それなのに、2~3個の物の長さを測ったら授業は終わりになりました。一日にたくさん進むと子ども達が理解できないという考えには賛成ですが、それは早く授業を終わっていいということではないはずで、せっかく時間を有効に使って何度も練習させてはどうなのかと・・・ どこかのタイミングで言わなくてはと思います。
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by yuka151a | 2011-12-28 21:17 | 算数

かけ算

 4年生の算数に行くと、サール(男の先生)が私の近くに来られて「この間みたいに、今日のところを子どもに教えられますか?」と突然言われました。この先生は、この間のキャラバンの授業をずっと見ていてくださった方で、アンケートにも「教材を使っているのが良かった」と書いてくださっていました。

 とはいえ、わり算の筆算の仕方を練習させているところで、いきなり教材と言われても・・・ でも、せっかく声をかけていただいたのに「できない」とは言いたくなかったので、わり算が等しく分けなければいけないということを再確認させ、筆算でわられる数を一桁ずつ見ていく方法を順を追って説明しました。ただ、九九が完璧でない子が多いクラスなので、わり算はしんどいようでした。低学年の算数が後にどれだけ響くか、目の当たりにさせられます。

 2年生の算数では昨日に続き「かけ算」です。ここでもサールが「教えてみますか?」といきなり振られました(^^; 私は日本で他の先生から「いきなり振るよね」といつも言われていましたが、ネパールの先生達、私以上です。何の脈略も無く振ってきます(^^;

 2年生の先生は「九九を言わせる前に絵を描いて説明したら、子どもが早く理解できる」とおっしゃっている方でとても共感できます。「今から教えてみますか?」とここでも声をかけていただいたので、「4の段」を車のタイヤで数える授業をしました。なぜ車にしたか・・・ 私の描く車の絵ではタイヤは2つしか見えません。でも、車に4つタイヤがあることは子ども達が理解しています。計算の意図がわかるなら、絵に見えなくても数えられるのでは・・・と思い、あえて車にしてみたのです。

 日本でも教えていたように車1台で4×1、車2台で4×2・・・・ 縦に並べて描いていくと、階段状に並びます。日本の子どもだったら、車が1台増えるごとにタイヤ(積)が4ずつ増えていくと気づくのですが、たし算の暗算が厳しい子達ですから、残念ながらその発想はないようでした。でも、1234、5678・・・ と絵を指差しながら数えていました。かけられる数ずつ答えが増えることに気づけば、九九も覚え易いのでしょうが、今はそこまで望めそうにありません。とりあえず、かけ算の立式の仕組を理解させて授業を終わりました、

 サールは「7時間目も時間をあげるから、続きを教えて」と言ってくださり、0をかけた場合の計算も教えてみました。これはネパールの子も感覚的にわかったのか、かける数でもかけられる数でも0があったら答えが0になるのを楽しんでいるようでした。まぁ「ゼロ!」「ゼロ!」って言うのを楽しんでいるだけの子もいましたが(^^;

 7時間目は子どもたちはケル(体育的な時間だけど実質遊んでるだけ(^^; )ができると思っていたので、数名の子が時々ふざけて授業を邪魔してきたのですが、「だったら外に行きなさい」と言うと、それは嫌らしく席に座る・・・でもすぐふざける。ちょっと試しに、いや見せしめに(?)一人を外に連れ出してみたら、全員おとなしく座ってしまいました(^^; ネパールでは優しい先生で通りそうと思っていたのですが、やはり無理のようです(^^;
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by yuka151a | 2011-12-27 22:15 | 算数

単元がたくさん

 今月は試験・キャラバン活動・創立記念カリキュラムと続いていたので、私にとっては1ヶ月ぶりの授業でした。ガジュリに来て約5ヶ月が経とうとしているのですが、学校の試験やビダ(休日)、私の研修などで、実際に授業を見たのは50日程度だということに先日気づきました。

 私は現職教員参加制度での協力隊参加なので、他の隊員より3ヶ月早く帰国することになっていて、ネパールでの活動期間は1年9ヶ月しかありません。1月に帰国される先輩隊員さんにも「赴任して半年位が、仕事が思うようにできなくて一番辛い時期だよ」と教えてもらったのですが、本当にもどかしく思う毎日です。

「ティハール休暇が終わったら、他の学校の巡回を始めましょう」と話していたカウンターパートさんに何度か連絡を取るものの、「フンチャ、フンチャ(いいよ、いいよ)」と明るく返事が来るだけで、ティハールからもう2ヶ月。お会いすることすらできないので、こうなったら赴任校の2年生に張り付こうと決心してカトマンズから帰って来たのですが、2年生の教科書を見てびっくり!! 今年度末までに残された単元が「かけ算九九」「2桁×1桁のかけ算」「わり算」「わり算の筆算」「分数」「時計」「お金」なんともすごい量です。1桁同士のたし算ですら暗算できない2年生に、これだけのことを教える必要があるのでしょうか・・・ とはいえ、教科書に載っていたら担当の先生としては教えなくてはいけないのですから、私が勝手に「やめましょう」と言えるはずもなく・・・

 先日、キャラバンで分数をやったので「分数のところは私が教えたいです」と言ってみたら、2年生の先生、何やら私に説明を始めました。
「分数はこの間まで私も全く理解できなかった。最近、他の先生に教えてもらったんだけど、始めに○を書いて4つに分けたら4つの部屋ができるでしょ。だから線の下(分母)に4を書く。その後、線の上(分子)に、いくつ分に色がついてるかを数えて書けばいい、とっても簡単な方法だ。」
・・・これまでどうやって分数を書いておられたのでしょう・・・ 分数単元は全部もらおうと心に決めました。
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by yuka151a | 2011-12-26 22:29 | 算数

算数研修会

 昨日、今日と隣村の先輩隊員さんが活動する学校の研修会に参加してきました。先輩隊員さんも、私と同じく地域一帯を巡回しながら算数の指導法を伝える活動をしておられます。1ヶ月間、一つの学校に張り付いて指導をされ、その集大成として2日間の日程でネパール人の先生3名の公開授業、協議会、教材作りをするという研修会でした。

 ネパールでは同じ学校の先生同士でさえ、授業を見せ合うという機会がありません。そんな中、他校からも算数を指導しておられる先生が約20名集まっての研修会ということで、子ども達もがぜん張り切っていますし、先生方も力が入っているようでした。

 3年生は2桁×2桁の筆算の学習、2年生は繰り下がりのある2桁-1桁の計算の学習、1年生は10までの数の概念を理解するという学習でした。
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 参観の先生方、授業で使っている教具に興味津々だったのはもちろんですが、繰り下がりのひき算で、日本の計算の仕方とネパールの計算の仕方の違いがあることにも驚かれていました。
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 例えば《43-27》 ネパールでは十の位から1借りてきた後、一の位の数字も斜線で消し、10を加えた数、つまり13を一の位の上に書き直し、13-7をするのだそうです。13-7を暗算できるなら問題ないのですが、多くの子は暗算できないため、13本の線をノートに書いて計算したり、指を使って8・9・10・・・ と13になるまで数え「6」と答えを出すのです。
 日本のやり方で紹介したのは、減加法。一の位の上には10を書き、10-7をします。一桁のたし算が暗算でできるなら、一の位に残してある3と10-7の差を足せば「6」が出せます。
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 ネパールの先生方にとっては、ご自分も小さい頃からやってきている解き方なのでしょうから、いきなり日本のやり方を見せられて戸惑うこともあるのでしょうが、子どもにとってどの方法が理解し易いか、一生懸命考えておられることを嬉しく感じました。

 先生方が、好意的に日本の指導方法を受け入れてくださるのは、先輩隊員さんのこれまでの活動があったからこそだと思います。そして、公開授業をされた3名の先生も、先輩隊員さんに紹介してもらった教材がいかに良いか、どんな場面でどのように使うとよいかを、先生方に力説してくださっているので、他の先生にもすっと入っているようでした。教材づくりの場面でも、私達はそばで見ているだけで、3名の先生が積極的に他の先生に指導してくださっていました。
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 私達ボランティアは、約2年の期間しかいることができません。現地の先生同士が繋がりを持って、研修を重ねていくところまで持っていくことが大切だとつくづく感じます。

 そしてこの学校、教室や庭がとてもきれいです。ネパールでは、まだまだカースト制度が生活の中に根強く残っていて、カーストによって仕事も決まっているのだそうです。だから、子どもには掃除をさせないという学校がまだまだ多いです。この学校では先生自らゴミを拾っておられるので、子ども達も登校後、まずは掃除に取り掛かっていました。
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      教室の隅に置かれたゴミ箱で鉛筆を削る子。
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 残念なことに、ゴミ箱が設置されている学校も少なく、子ども達は自分の席に座ったまま鉛筆を削り、削ったゴミは床に落とすというのが現状です。低学年の「Social studies」の授業は、生活の中で気をつけることや、人に親切にすることの大切さなどが教えられています。この教科書にも「学校や道路をきれいにしましょう」と載っているのですが、「ゴミを捨てない」という指導はないので、歩いていても乗り物に乗っていてもポイ捨てをするのが悪しき習慣になってしまっています。

 村ではゴミを収集するというシステムもないので、生ゴミは畑に、燃やせるゴミは各家庭で燃やす、そしてプラスチックは・・・・川に流されてしまっています。時々、政府のマークがついた服を着た人が溝に捨てられたプラスチックを回収する作業をされていますが、一部の見える所のゴミだけ取って帰ってしまっています。ゴミの処分方法について整備されていないネパールに、焼却処分ができないプラスチックゴミを持ち込ませてしまったのは、他国の責任でもあるかもしれません。
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by yuka151a | 2011-12-08 20:28 | 算数

算数教材

 10日ぶりの学校(^^) カトマンズで美味しいものが食べられたり、友だちと会えたりするのは嬉しいけど、やっぱり学校に来ているとほっとする自分がいます。といっても、一人前の仕事はできなくって、もどかしいばかりなのですが・・・

 いつも行っているクラスの子ども達が私の顔をみて「ミス、アウヌバヨ(先生、来た)」って口々に言って笑ってくれました。サール(男性の先生)の話によると「ミスはどこに行ったの?もう来ないの?」とずっと聞かれていたとか(^^; 何もしていないのに、喜んでくれる子ども達。しっかり教えられるようになりたいなぁと改めて思いました。

 そうそう、学校の職員室で、ご丁寧に箱に入れたまま、鍵のかかる棚に置かれている教具を見つけました。
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 数の概念のない子ども達の指導に使えるのでは?と思い、先生達に尋ねたところ、どなたも使い方をご存知ありませんでした。だからしまってあったのですね・・・ いつか、1年生の教室で使おうともくろんでいます(^^)
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by yuka151a | 2011-11-20 20:22 | 算数