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青年海外協力隊の小学校教諭として、Nepalで活動しています。Nepalの生活、学校の様子などを記していきたいと思います。


by yuka
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 ドゥリケルの私立学校での授業でした。同時進行で全員が授業、多い人は4クラスを渡り歩いての授業となりましたが、これまでの反省を活かし、よい授業ができた様子でした。

  手遊び、絵本、劇あそびの幼児教育
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  経済学習 貯金について
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  4つの学年を対象に行った理科授業 ムシのからだについて
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  9・10年生対象のHIV教育 感染予防について
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 平和教育は7・8年生を対象に行いました。22名と少人数だったため、ポスターだけでなく資料集もしっかり見せることができたのですが、やはり火傷の写真を見ると顔を背ける生徒もいました。初めて聞く生徒にとっては衝撃的だと思います。でも、最後まで真剣に聞いてくれました。
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 他の国の文化や習慣を尊重して欲しいという話の例えとして、食事を食べるときの道具の話をしてきました。フォークやスプーンを使う人が多い国もあるけれど、ネパール人は手で食べるし、日本人は箸で食べるという話です。

 それぞれ小さい頃からの習慣で食べているのだから、違うのが当然であるという話しなのですが、ここの私立学校の生徒達は、ネパール人ですが手で食べるよりもスプーンを使って食べる傾向にあるようで、これまでの学校とは違う返答に、少々驚きました。世代によって、地域によって変化してきているのかもしれません。

 他国の人、友だちの気持ちを考えて行動することをしなかったら、再び戦争が起こるという話には、多少固まったような表情を見せ、こちらの言わんとすることを理解して頷いてくれました。他の教科の時には、大変活発でおどけた表情を見せる生徒達だっただけに、戦争の話を真剣に聞いてくれたことを大変嬉しく感じました。


 キャラバン最後の活動は、全ボランティアで関わる折り返しリレーです。
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 5・6年生約30人、これまでの学校では、走り方を理解させるのに苦労する小さい学年の子が混ざっていたのですが、今日は学年が高いことと、体育の経験がある学校なので、リレーの目的や二人三脚の目的にも触れて指導されました。その場で分けた2チームだったのですが、力量もほぼ同等で、アンカーまで勝敗がわからない接戦!子ども達は興奮状態ですが、みるみるうちにこつもつかみ、コーナーの素早い回り方や二人三脚の走り方はもちろん、終わってすぐ座るように友だち同士で声をかけるなど、こちらが学ばせたいことを自然に習得していっているようでした。
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 時間に余裕があったため、急遽「だるまさんが転んだ」をすることになりました。
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 日本人がまず見本を見せて、台詞は「だるまさんが転んだ」のままでやったのですが、これがなかなかの盛り上がり(^^) 鬼になった子に、台詞を言う前にクルリと向くフェイントのかけ方を教えてしまったら、全滅させるのに熱中する子も出る始末(^^; 子ども達だけでもできそうな雰囲気でしたので、また別の日にやってくれたら嬉しいなぁと思いました。

 体育指導をもって、本キャラバンの活動が終了しました。10日間にわたるキャラバン、体力的にしんどいなと思うこともありましたが、他の隊員と協力して活動することができたり、他の隊員の授業から学ぶことがあったりで、とても有意義な10日間でした。
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# by yuka151a | 2012-12-16 22:33 | JOCV
 キャラバン中に訪問日が確定したカブレパランチョーク郡ドゥリケル。カトマンズ盆地内なので、一度カトマンズに戻って出直そうと考えていたのですが、カトマンズからも小一時間はかかる上、移動途中の町であることが分かったので、延泊して活動を済ませて戻ることにしました。

 土曜日は学校が休業日のため、移動&校長先生との打ち合わせです。校長先生は、ドゥリケルで活動中のJOCVの大家さんでもあるので、JICAの活動について理解があり、かつ好意的な雰囲気でした。キャラバンもいよいよ最後。これまでの経験から、それぞれが分散しての授業、場合によっては補助なしでの授業もできるという自信が持ててきたので、ナーサリーを除く、全クラスの児童に授業を提供できるよう、時間割を検討しました。長かったキャラバンの最終日、有終の美を飾れますように!
# by yuka151a | 2012-12-15 21:31 | JOCV
 昨日の夜、ダディン郡から貸切の車でも5時間以上はかかるシンドゥバルチョーク郡バラビセにやってきました。中国へのルートがある地域のため、数キロ毎に警察のチェックポイントがあるのには少々うんざり。私はかつてチェックポイントでリュックを開けられたことがあります。その日に限って「片栗粉」を持っていて、これは何だとしつこく聞かれる羽目になったので、何もなくても少々ドキドキしてしまいます(^^;

 今日の学校はプライマリースクールなので5年生までの学校でした。学校に到着したところ、なんと校庭に全児童がズラリと並び、手にマラ(花の首飾り)や花束を持って待ってくれていました。
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 歓迎のマラ、嬉しいのですが花の匂いに負けてすぐに外してしまうことが多いです。でも、今日ばかりは、そう簡単には外せませんでした。とはいうものの、あまりの数でマフラー状態。首が苦しくて、数は減らさせてもらいました(^^;

 絵本の読み聞かせや手遊びは、どこに行っても大人気です。
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 なんと地域の子どもの飛び入り参加もあったようで、席がなく床に座っていた子もいたとか。そして、あまりの楽しさにジリジリと前に寄ってきたのだとか(^^)正直な反応ですね。
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 理科学習は、子ども達が自分でムシの絵を描くことで、虫のからだの構造の違いを知るという学習です。先生も子ども以上に真剣に取り組まれていたので、教室全体がとても良い雰囲気でした。
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 平和教育は、これまでよりも対象学年が低いため、戦争によって人が傷つくということに焦点を当てて授業をしました。「佐々木禎子さん」の年齢を紹介すると、日本の子ども同様、自分のことと照らし合わせて聞いていたようです。
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 時間に余裕もあったので、折鶴づくりにもしっかり時間がかけられ、全員が自分で折ることができました。ここでもやはり先生が子どもと一緒に取り組まれ、子どもの前でも躊躇無く「できない」と声を発しながら挑戦されるので、子ども達も投げ出すことなく頑張れたのかもしれません。
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 さて最後の折り返しリレー。全学年約50人、急遽飛び入りの子もやってきて大賑わいになりました。子ども達にとっては未体験のことなので、青白に分かれて列をつくるだけでの一苦労です。3年生を先頭に置き、最後は4・5年生。間に小さい学年を並べて見本を見せながら実施しました。高学年はあっと言う間に要領を得ていくのですが、小さい子は自分のチームではない折り返し地点に向かって走ったり、タッチをする前に走り出したりとハプニング続出でした。でも、高学年は見る見るうちに上達し、走り方やコーンの回り方も見事なものでした。
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 勝ち負けにこだわる子が多かったからか、校長先生が「勝ち・負け」ではなく、「1位・2位」という表現をされたので、子どもも悔しがりながらも納得している表情でした。勝敗をつけないわけではなく、子どもの意欲をそがないように判定をされているところは、とても素晴らしいなと感じました。
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# by yuka151a | 2012-12-14 22:19 | JOCV
 昨日に引き続き、私の配属校での活動です。

 学習は苦手な子が多い学校ですが、600人を超える児童・生徒が整列する様子は、なかなかきびきびとしています。音源を使わないので国歌もアカペラなのですが、これもよく揃っています。音程もさほど狂うことはありません。ネパールでは、先生からの口伝えで習っている学校も多いので、明らかにメロディーが違っている学校もあるのです。
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 今日の活動内容は、幼児教育・平和教育・理科・経済学習・HIV教育です。できるだけ全学年対象に授業をして欲しいという要望と、クラスが複数あるため、それぞれの授業を、同時進行で行うことになりました。

 幼児教育は1・2年生を対象に、手遊び歌・お絵かき・読み聞かせです。ネパール人の先生も前で動作をするなど、一緒に活動してくださったようです。
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 昨日は人見知りしてか、ずっと泣き続けて遠くから見ているだけだった1年生の男の子も、お絵かきをするときに、一生懸命お話しながら描いていたとか。実は、私はこの子の声を聞いたことがないので、たった1日の授業で子どもがこんなに変わることに驚くと同時に、やはり情操教育って大切なんだと感じました。
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 5年生対象の理科。前回の授業の反省を生かして、アリ・ハチ・トンボ・クモの写真を示しながらの授業でした。写真を見せると、子ども達が自分達でそれぞれの違いを探すことができたようです。やはり、視覚教材は理解を容易にするのだなぁとつくづく思います。
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 私は9年生のクラスで授業をしました。いつも会っている生徒もいるものの、実際に授業をするのは初めてで、私の話を理解してもらえるか緊張したのですが、たいへん熱心に聞いてくれました。
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 先生も最前列に座って、時折私の話を補足したり、ネパール語を訂正してくださったりで心強かったです。この学校へきて16ヶ月が経ちますが、広島のことを生徒に話したのは初めてで、大人になった時、少しでも記憶に残してもらえたらなぁと感じました。
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 経済教育は8年生対象です。2クラスを平等にするためにA・B両クラスで授業をして欲しいと教頭先生から要望があり、急遽授業数が増えたのですが、回を重ねて慣れてきていることもあって、見事な授業ぶりでした。
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 ただ、窓の外から覗いてちょっかいを出す他クラスの生徒がいたり、ネパール人の先生が不在になるとお喋りを始めたりと、困った状況もあったようです。授業をしていないクラス、先生がさっさと職員室に引き上げてしまうクラスが存在するという、この学校の先生達の課題です。

 10年生対象のHIV教育はA・B合同のため、約80人という大人数。教室も広い上に、いつもと違った環境で生徒達も落ち着きがないばかりか、先生不在をいいことに、ふざける生徒もいる始末・・・ 教頭先生に、その時間担当の先生に教室にいてもらうことをお願いしたり、かけつけてくれたダディン郡の隊員に後ろに座る生徒のフォローを任せたりして授業を行いました。
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 ネパールの学校では低学年のうちから、大きな声を荒げたり、体罰をしたりでしか子どもを静かにさせていないので、崩れるとあっというまに収集がつかなくなります。

 去年から関わっている3年生には「最後まで話を聞く」「ノートを見せるときは列に並ぶ」というルールが、徐々に身についてきつつあります。「静かになるまで黙って待つ」私の姿勢も雰囲気で感じられるようになってきました。体罰ではない怖さを感じているのかもしれませんが(^^;

 先生達の研修会でも勝手に私語を始める人や、話をよく聞かずに教材作りを間違える人、ストップをかけても作り続ける人が続出です。朝会で校長先生が話している真横で、握手を交わして昨日の出来事を話し始める先生も珍しくありません。

ネパールでは他国と繋がらないと経済が回らない、だから英語教育が必須であるというのであれば、他国のマナーについても取り入れていってもらいたいと思わずにはいられません。
# by yuka151a | 2012-12-13 20:55 | JOCV
 朝、タナフ郡から私の任地であるダディン郡ガジュリに移動し、配属校での授業を行いました。
今日は幼児教育&体育指導で、1~3年生が対象です。

 私の配属校は貧しい家庭の児童が多く、栄養状態が悪いためか、日本の同年齢の子に比べるとかなり小さい子どもが見られます。身長・体重を測定しBMIを算出しましたが、やはり平均値よりは小さいようでした。
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 先生にパソコンのエクセルを使ってBMIを算出する方法を指導している間、幼児教育隊員が「大きなカブ」の読み聞かせ、劇遊びを行いました。
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 配属校にはECDと呼ばれる幼児教育クラスがないため、4~5歳の子どもは入学後すぐに1年生になります。ネパールではECDのクラスでアルファベットのような文字や、数字について学習する時間があるのですが、ここの児童はそれを習わないままに1年生の教科書で学習を始めるので、全く理解ができていません。それなのに、先生方も1年生の教科書でしか教えられないので、私から見ると毎日が、ただただ意味無く過ぎていく状態です。

 これまで常々、1年生の学習形態を変えるべきだと訴えてきていましたので、今回のキャラバンでどんな風に授業をすると子どもが楽しく授業に臨めるのかを見てもらいたいと思っていました。

 劇は喜んで役をやりたがる子が続出で、同じ劇を何度もするのですが、台詞があっという間に覚えられる内容なこともあって、見ている子も飽きることなく楽しんでいました。役ができなかった子が、私のところにきて、またやろうねと言ったほどです。
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 折り返しリレーと二人三脚も1~3年生全員で行いました。男女でペアを組むのを異常に嫌がったり、ペアが転んでしまってもそのまま前に進もうとしたりと、てんやわんやの様子も見られましたが、みんなで何かをすることを、本当に楽しんでいる様子でした。
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 授業後、プライマリー(小学校)の先生に集まってもらい感想を聞かせてもらったところ、ネパール人の先生からも「子どもが大変楽しそうであった」「スポーツをするときに先生が見本を示すことが必要だと知った」と言った感想が出てきました。

 私達からも「スポーツは身体を育てるだけでなく、ルールを守ることや、勝ち負けだけにこだわらないことを教えこともできる。友だちと協力することを体験させることもできる。」ということを話すと、大きく頷いておられました。

 今日はガジュリに宿泊ということで、私の大好きなパン屋さんに、キャラバン御一行様を案内しました(^^)これまでにここの店に連れて行った日本人、ざっと数えても30人近くになるでしょうか。ご主人が外国で修行してきただけあって、ふっくらしたパンが食べられるので、私がいなくなっても、通りがかりの折には、ぜひぜひ寄ってもらいたいパン屋さんです。
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 今日は揚げたてのドーナツを目当てにやってきて、30分以上待ちましたが、揚げているところも見せてもらって、まさに油から上がったばかりのできたてドーナツをいただきました(^^)
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 2個も3個もふるまわれた挙句、どんなに言ってもお金をとってもらえません。パン屋さんいわく、「だって、友だちでしょ。ドーナツはいっぱいあるんだから。」って、パン屋さんにたくさんあるのは当然でして(^^; 何度も交渉した結果、お店で食べたのはご馳走になることにして、ホテルで待つみんなへのお土産を買わせてもらうことになりました。…買っていく量よりたくさん食べたのですが(^^;

 カトマンズからポカラへ続くトリブヴァンハイウェイ沿い、ガジュリバザールにあるパン屋さん。
ガジュリのチョーキ(通行車両をチェックするポイント)で尋ねると、必ず誰かが教えてくれるでしょう(^^) 一度、ご賞味ください!
# by yuka151a | 2012-12-12 15:33 | JOCV