学校の生徒達にリザルトを渡す日。リザルトというのは試験結果なのですが、今回は年度終わりということで、進級できるか留年になるかの発表でもあります。数日前出会った生徒も「もうすぐリザルトだ~」と笑いながら、でもちょっと心配そうに言っていました。
日本の高校・大学の合格発表のように、みんながどっと来るのかと思っていたのですが、午前10時半、目で見て数えられる程度の生徒が校庭でお喋りしながら待っている程度。事務室や職員室では、まだ試験結果の一覧表を書いている状態で、結果が発表される時間も、はっきりとは決まっていないようでした(^^;
年度終わりの試験は3月19日に終わったはずなのですが、1週間ぐらい前にミス(女の先生)の家に行くと、まだテストの採点をされてましたし・・・ ここはとても悠長な学校のようです。
12時半、やっと1・2年生の結果が発表されました。先生が読み上げた後、結果表が掲示されます。まず、年間総合得点の1位から3位までの子の名前、得点が読み上げられました。言うまでもなく相対評価です。
2年生で1位だった子のお母さん、顔をくしゃくしゃにして、泣かんばかりに喜んでおられました。その子は確かによく理解していますが、残りの多くは一桁の足し算も危うい段階なわけでして・・・
でも、その20数名のほとんどが進級。最終テストは実際に見てはいませんが、例によってカンニング横行だったことでしょう(^^; 他の学年の一覧表入力を見ていると、先生が下駄を履かせることも珍しくなく、明らかに点数がない子以外は進級させるようです。
留年することで、学校に通わなくなる子がいるというのも事実です。でも、基本的なことを全く理解できていないまま進級すると、当然その学年の学習が理解できるはずもありません。
今日もまた「日本ではこんな試験はないでしょ」と、留年制度がないことを否定したような言い方をされましたが、留年させる試験が必要なのではなく、責任をもって理解させて進級させる意義を考えて欲しいと思います。日本のシステムは「ゆるい」「甘い」と思われているサール(男の先生)にそのことを言っても、なかなか通じないのが悔しいです。
最後の9年生が発表されたのは、なんと午後3時を回ったころ。こんなに時間がアバウトだと、成績の順位が気になる子と、近所の子しかわざわざ見には来ないでしょうね。