青年海外協力隊の小学校教諭として、Nepalで活動しています。Nepalの生活、学校の様子などを記していきたいと思います。


by yuka
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ガジュリのみなさん

 ジョムソン名物のりんごのお土産を持って、いつもお世話になっているガジュリ(私の住んでる村)のみなさんの家に行ったところ、みなさん、私の顔を見るなり「どこに行ってたの、電話しても繋がらなくて心配した」と口々に!! なんでも、私がトレッキングに行っている時に、同じ方面の山で亡くなった外国人がいたのだそうです。

テレビのニュースで聞きかじっておられる程度なので「ジョムソン」「外国人」のキーワードで私のことが浮かび、電話が繋がらないものだから「死亡した外国人なのでは」と悪い想像をしてしまっていたのだそうです。「どうして電源を切ってたの」と少々お叱りを受けましたが、それだけ心配してくださっているのは大変有難いことです。

 お土産のりんごも大好評!ジョムソンのりんごは、他のりんごとは比べ物にならない程ジューシーで甘く、みなさん大変喜んでくださいました。約8kgのりんご、重たかったけど、持って帰った甲斐がありました(^^)

 いつもカジャをご馳走になるミス(女の先生)のアマ(お母さん)の家に行くと、なんとダサイン料理のカシコマス(ヤギの肉)、私の分を取っておいてくださって、さっそく振舞ってくださいました。娘のように可愛がってくださって、本当に有難くて嬉しくなります。去年体調を崩したカシコマスではありますが、アマの愛情たっぷりの料理を美味しくいただきました(^^)
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# by yuka151a | 2012-11-01 20:33 | 文化・生活・食べ物

トレッキング

 ダサインが終わり、村に帰ってきました。どこからって?実はトレッキングに行っておりました。決して山歩きが好きなわけではないのですが、せっかくネパールに来ているのだから、一度はトレッキングなるものを・・・と思い立ったわけです。ネパールには世界最高峰のエベレスト(ネパール名:サガルマタ)をはじめ、数々の山が連なっています。トレッキングルートはいろいろあるのですが、私が行ったのはジョムソン・アッパームスタンのルートです。

 ポカラまでバスで移動した後、飛行機でジョムソンへ!
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 約20人しか乗れない飛行機ですが、窓から見えるヒマール(雪山)はなんとも素敵です!
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 が、機体が揺れる揺れる(^^; 小さい飛行機はこんなものかと思っていたのですが、やはり雲が多く視界不良とのことでポカラへ引き返してしまいました。

 ということで、タクシーに乗り換えてジョムソンを目指しました。
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 途中橋が壊れていたり、ジープに乗換えたりで、日が沈む頃やっとタトパニという町に到着。
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 ネパール語でタトは熱い、パニは水。日本人にはたまらない温泉がある町です(^^)
 全員で一緒に泊まれる部屋も見つかり、さっそくタトパニに行きました!温泉、最高ですね!!
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 翌日もジープとバスを乗り継いで、ジョムソンに向かいました。ヒマールはだんだん近くなり、
気分もウキウキしてきます。
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 ポカラから飛行機だと30分で着くジョムソンですが、宿泊も含めると30時間弱かかって、
やっとジョムソンに到着しました。

 ここの名物はりんご。何十年も前から、高地での農作物栽培指導に来られている日本人の方がおられ、今もNGO団体として活動されています。その功績で、ジョムソンはおいしいりんごの産地としてネパール中に知られています。
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 りんごがおいしいということで、ジョムソンにはアップルパイの店もたくさんあります。
 いろんな店で1個ずつ買ってきて、アップルパイの食べ比べ!
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 大人数で買いに行って1個しか買わないので、怪訝そうな顔をされる店の人もおられましたが(^^; 旅の楽しい1コマでもありました。
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 さぁ、いよいよトレッキング!馬も借りてのトレッキングなので、大きな荷物は馬に乗せて運んでもらえます。人も交代に馬に乗ったり歩いたりしながらアッパームスタンを目指します。
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 カグベニという町にある「ヤクドナルド」というレストラン。どこかの店の名前を拝借したような、冗談のような名前のレストランですが、なかなか美味(^^) ヤクというのは高地に住む動物で、ヤクの肉を使ったヤクバーガーを、みんなペロリと食べてしまいました。
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 店の近くにあったこの道具。太陽熱を利用して、料理をする道具でした。
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アッパームスタンに行くための通行許可証のチェックも無事済み、いざ出発!
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 ジョムソン街道は、昔ネパールとチベットを結ぶ道だったこともあり、チベット仏教の雰囲気が
そこかしこに感じられます。
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 ヒマールもますます近くなると、山の緑も減ってきました。いつも見慣れたネパールの山々は緑が生い茂っているので、ネパールにこんな所があるんだぁという、ちょっとした驚きでもあります。
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 地層に詳しい人には、さぞかし興味深いだろう隆起が見られたり、アンモナイトが見つかるところもあったり。この高い山々が、地殻変動で盛り上がったのかと思うと、感慨深いものがあります。
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 かなり傾斜のある上り坂もあり、10歩登る毎に休憩が必要な程、しんどい所もありました。
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 日頃の運動不足のせいなのか、標高が高く空気が薄いせいなのかは定かではありませんが(^^;
きつい坂が続く所は、女性は全員馬に乗ることになり、なんと馬の二人乗りも体験!
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 人並みはずれた体力のメンバーが、進んできつい所を歩いてくれたお陰で、最年長の私は随分楽をさせてもらいました。

 トレッキング中の楽しみの一つでもある食事。
 ネパール料理定番のダルバートですが、店によって味が違います。
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 標高が高くなるほど葉物の野菜が減ってきました。やはり気候のせいで、葉物や野菜を育てるのは大変なのだそうです。調理のためのガスも、麓の村から担いで持ってきたり、材料も車で運んだりしなくてはいけないので、食事だけでなくお湯でさえ、上にあがるごとに値段が上がっていきました。トレッキングシーズンが終わると、この辺りに住む人達はポカラやカトマンズに移住するというのもわかります。

 朝は霜が降り、水溜りに氷がはるほどの気温ですので、チャウチャウ(インスタントラーメン)が
とびきりのご馳走に感じる日もありました。
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 歴史のある古いお寺の中で食べるチャウチャウはまた格別です。
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 チベットブレッドは、外側がパリッとしたドーナツのようなパンです。
 はちみつをかけて食べると、これまたなんと美味しいこと(^^)
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 ホテルの娘さん、私の持ってた猫柄の手拭ガーゼタオルがお気に召したようで、トレッキングの
記念にと物々交換してきました。
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 こちらはそのホテルで最近生まれた子猫!トレッキング仲間が「プスパ(ネパール語で花)」と
名付けました。彼女のネパリナーム(ネパールの名前)でもあります。
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 お世話になった馬のセッティ。
 突然走り出してびっくりすることもありましたが、力持ちで最後まで頑張ってくれました。
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 馬のお世話、道案内をしてくださった3人のガイドさん達も、とっても良い人柄の方々でした。
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 帰りの飛行機は少々時間が遅れたものの、無事ポカラまで飛び、11泊12日のトレッキングを
無事終えたのでありました。
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# by yuka151a | 2012-10-31 20:42 | Nepal

ダサイン休暇

 昨日からついに、ダサイン休暇に突入しました。ネパール人にとっては、1年間で一番の祭というだけあって、みんなウキウキした雰囲気です。約10日間の祭なのですが、それぞれの日の行事があって、奉納したヤギを各家庭で調理したり、長老者からティカ(額につける赤い粉)を受けたりします。店の前に並べられた服や布地が増えるのは、ダサインには新しい服を買う習慣があるからで、子ども達もお金をもらって、服や自分の欲しいものを買うのだそうです。日本のお年玉のような感じです。多くの人が帰省しますので、ダサイン中のバスは屋根に乗るのが当たり前(^^; 交通規則上はもちろん違法なのでしょうけど。

 暦通りに休業になる企業等は、まだ連休には突入しないのですが、学校は祝日に挟まれた日も休業日になるため、今日から連休。なんと、35連休(^^; 11月13日から始まるティハールという祭があり、私の配属校では、この2つの祭を連続させるために、夏休みを短縮して連続休暇にしたのです。

 残り任期が5ヶ月となった今、1ヶ月の休業は正直痛いです(^^; しかし、何と言っても始まらないので、私もしっかりリフレッシュして、残り任期の活動に備えたいと思います。去年は村でダサインを味わい、ネパール料理の食べ続けで体調も崩し・・・と、どっぷりダサインを満喫しましたので、今年は村を脱出します!
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# by yuka151a | 2012-10-17 22:49 | Nepal

朝一番早いのは(^^)

 パン屋さんの朝の配達車に乗せてもらって、ガジュリ近辺をグムネしてきました。グムネというのはネパール語で「観光する、ぐるりと見てまわる、散歩する」いう意味で、会話の中によく出てくる単語の一つです。パン屋さんは一生懸命お仕事されているのですが、私は車に載せてもらって全くのグムネ(^^; 

「朝4時20分に車で出発するから、今日はうちに泊まりなさい」とのお誘いを断っていたので絶対遅れるわけにはいかず、目覚ましを3つもセットして時間ピッタリにパン屋さんに向かったのですが、忘れてはいけない、ここはネパールでした(^^; 時間には大変アバウト。店で寝起きしている職人さん達は起きておられるのですが、配達メンバーはまだの模様。しばしパン屋さんの前でお喋りしていたのですが、なかなかいらっしゃらない・・・・ 心配して電話をしてくださると「アウダイツ(向かってる)」との返事。はい、私は知っています。ネパール人の「アウダイツ」は・・・・蕎麦屋の配達を催促する電話に、調理中にも関わらず「今、店を出たところ」というようなものです(^^;

 結局、出発したのは5時。同期隊員の配属先の近くのアダムガットやダディン郡内のいろいろな店を回りました。店先で販売するために置くところもあれば、車では行けないところに自転車で販売してもらうよう委託しているところもありました。このパン満載の自転車で、道路を走るというのですからビックリです。
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 出発の時には車内はもちろん、車の屋根にもケースを乗せていっぱいだったパンが、どんどん売れていきます。
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 日本のシステムとは違って、ぴったり決まった数を注文されているわけではないので、その場でパンを見ながら仕入れ数を決めるお店もありますし、学校が休みだから今日はいらないと言われる店もありました。車を見つけて、直接買いにくる人もいたし、途中で買い付けたサーグ(青菜)を求めて車に寄ってくる人もいました。今週末からはダサインの長期休暇になるため、パン屋さんもしばらくお休みです。お店の人とパン屋さんは、ダサイン前の注文についても、いろいろ相談しているようでした。

 日本で見かける街中の移動パン屋さんのような販売ができたら、焼きたてのパンが食べられるのですが、ネパールではまだパン食に馴染みが少ないので、食事としては受け入れられていないようです。起床後のチヤのお伴としてドーナツを食べたり、おやつとしてパンを食べたりする程度です。ここでは作り釜でパンを焼いているので、焼きたてのパンの美味しさを知っている人にとっては、この上なく贅沢なパンなだけに残念でなりません。

 車に乗ってパンを届け、地域の人とお喋りしながら伝票を切って・・・そんなパン屋さんを見ていて、精肉店を営んでいた伯父・伯母を思い出しました。店での販売はもちろん、離れたところや店には来られない人への配達もしていたので、近所はもとより隣町にもたくさんの顔馴染み。年中フル稼業ですが、特に年末はクリスマス・正月用のお肉の注文で猫の手も借りたいほどの忙しさでしたので、子どもの頃は猫の手程度にお手伝いをしに行ったものです。肉が痛むので暖房をつけるわけにはいかないし、肉を入れている冷凍室なんて極寒!!ここに閉じ込められたら何時間耐えられるか・・・なぁんて本気で心配したこともありました(^^; 紅白が始まる頃にやっと年内の仕事が終わって家に帰る・・・という年末を何度経験したことでしょう。

 我が家には自家用車が無かったので、配達の車に乗せてもらうのも楽しく、しょっちゅう乗せてもらっていました。「ちょっと出かけるよ」との伯母の誘いで車に乗ると、フライドケーキを買うためだけに呉まで行くこともありましたし、気がついたら島根の温泉ってこともありました(^^;

 子どもの頃、夜中に喘息の発作を起こすと車で病院に運んでくれ、ずっと付き添ってくれた伯父。お店で冷たい肉を扱うのに文句を言う私に「これが食べたいってお客さんがいるから仕事があるんだよ」と優しく諭してくれたこともありました。

 わずか3ヶ月違いで相次いで亡くなった伯父と伯母の跡をついで、今は従兄弟夫婦が店を切り盛りしています。以前ほど手広く配達などはしていないのですが、作業が丁寧なので固定のお得意様がいるようです。ネパールでは牛肉が食べられないだろうからと、日本を出発する日の朝に、美味しい牛肉を届けてくれたのが昨日のように思い出されます。帰国したら、ネパールの肉事情の話を土産に、また美味しいお肉を食べたいです(^^)
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# by yuka151a | 2012-10-16 22:41 | Nepal

タングラム

 カトマンズの学校にタリム(研修会)の講師として呼んでいただき、ナーサリー・LKG・UKGクラス(幼稚園)の先生対象に算数のタリムをしてきました。1年生よりさらに小さい子へが楽しく学べる方法をとの要望だったため、いろんなゲームを考えていきました。

 まずは先生方にも楽しく遊んでいただこうとタングラムを紹介しました。タングラムは、正方形の紙が三角形や平行四辺形など切り分けられたものを使って、提示された形と同じ形になるように、図形を組み合わせていくものです。7年生か8年生の教科書に載っているのですが、日本の算数セットの色板遊びのようなものなので、小さいうちから手にして遊んでよいのではと思い、先生達に紹介することにしました。
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 ところが、ところが、これがかなりの苦戦(^^; 他の地域でもそうですが、ネパールの学校では自分の手で操作する活動がほとんどないため、形を不得手とする人が多い気がします。同じように並べられないばかりでなく、明らかに違っていることに気づかないことがしばしばです。タリムの導入として持ってきたタングラムだったのですが、なんと1時間以上費やしてしまい、今日のメインになってしまいました(^^; 
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 まぁ、先生方、キャッキャッと楽しみながらやってくださったので、タングラムの楽しさと形についての経験が必要なことはわかっていただけたと思います。それにしても、こんんあに苦戦するとは・・・ 配属校の子ども達にも、ぜひやらせてみたいと思います。
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# by yuka151a | 2012-10-12 22:05 | 算数

環境キャラバン

 今年もJICAボランティアのキャラバンが活動を始めました。キャラバンとは複数のボランティアでグループを作り、いくつかの地域を周りながら活動するものです。今日は、ネパールの新聞でもたびたび取り上げられている「環境キャラバン」のメンバーがガジュリの学校をに来られ、子ども達を対象に授業をされました。
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 1~3年生の児童が対象だったのですが、登校中のことを思い出させながら、身の回りにある木・山・川・道路・草など、すべての物が環境であることを押さえた上で、汚れた道と綺麗な道の画像を比較させます。どの子も綺麗な道の方が好きだと答え、綺麗な町をつくるための歌を歌ったり、踊りを踊ったり。

 よく頑張ったご褒美に、1人ずつに飴が配られます。授業中だけど、今食べてもいいことを伝えると・・・ はい、予想通り、飴の包み紙をポイポイ周りに捨てました(^^; 誰1人として戸惑うことはありません。見事な捨てっぷりです。先生方には「何も言わないでください」と事前に伝えてあるので、ここではもちろん何も言いません。といっても、いつも先生方自身がポイ捨てをされるので、普段だったら気にもとめないところですが、今回は事前に伝えてあるので、改めて児童の反応を見ておられ「あぁ、こんな風に捨てているんだ」と認識されたようでした。

 子ども達の周りは飴の包み紙だらけです。そこに現れたのが・・・ 汚れたところが大好きな怪物、フォホルマン!1年生の児童はあまりの怖さに泣き叫び、逃げ回ります。そんな子どもを助けるために現れたのは、正義の味方サファーマン!!
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 周りを綺麗にしたら、怪物はいなくなるとの呼びかけで、一斉にゴミを拾い始める子ども達でした。ネパールにはゴミの回収やビニールゴミの処分方法など、整備されていないことが多いのですが、まずは一人ひとりが、そこかしこにゴミを捨てないという意識を持つ必要があるのではと思います。しかしながら、根付いた習慣になってしまっていて、なかなか改善は難しく・・・ 諦めずに言い続けるしかないですね。
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# by yuka151a | 2012-10-09 23:59 | JOCV
 何人来るか心配だったタリム(研修会)ですが、20名を越す先生方が集まってくださいました。

 午前のプログラムはかけ算の仕組みを教えるための教材づくりと、たし算についての講話です。
ネパールでは幼稚園の子どもにもかけ算を暗記させているのですが、かけ算の意味が理解できていない子も多く見られます。単元に入るとまず、九九を暗記させる先生さえいらっしゃいます。だから、どんな場面がかけ算を利用することができるのか、かけ算をたし算で書き表すとどうなるのかが目で見てわかるような掲示物を作成しました。
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 たし算についての講話は、子どもの発達段階に応じて指導して欲しいという内容です。初期の段階では具体物を示す必要があること、式を計算する時も、初めは線や丸を描くことも必要であること、徐々に具体物を描かなくても計算できるように練習を重ねなくてはいけないことを話しました。
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 みなさん、一様に頷いて聞いてくださるのですが、ネパールの学校では明らかに計算練習の時間が不足しています。繰り返し使えるドリルのような教材もなければ、一斉に問題を配布するためのコピー機も各学校にはありませんので、教科書に載っている数問を解いたり、先生が黒板やノートに書いた問題をするのみになってしまいます。教師用の計算カードを作り、毎日授業始まりに3分間でいいからフラッシュカード的に練習をして欲しいと訴えるのですが、ご自分で作る方はほとんどおられないような気がします。教材を作るための材料が準備できなかったり、作り方が想像できなかったりするからです。ちょっと考えればいろんな教材ができそうに思うのですが、教材作成の経験がない先生方には、かなり高いハードルなのです。

 午後は学校に会場を移し、3年生の繰り上がりのたし算の授業を見ていただきました。基本的なことですが、説明する時にはノートに書かせることなく集中して聞かせなくてはいけないこと、気が散っているようだったら手遊び等をして気分をリフレッシュさせる必要があることを示します。日本ではごく普通のことですが、実はこれができていない先生が非常に多いです。

 そしていよいよ算数の内容。3年生になるまでには1桁のたし算は暗算できるようにしておきたいこと、筆算は位をそろえて書かせる必要があることなどを授業をしながら説明していきました。
子ども達もギャラリーが多いのかいつも以上の張り切りぶりで、無事に授業を終えることができました。今回のような公開授業をしてみたいと言われる先生がおられたら、たとえ山の上でも2週間ぐらい張り付いて指導したいのですが・・・
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# by yuka151a | 2012-10-07 23:36 | 算数

やりがいのある仕事

 先日巡回指導で行った学校の先生達から「次のタリム(研修会)はいつ?」と尋ねられたこともあり、7日にタリムを実施することになりました。地域内の小学校36校に連絡する必要があるので、1週間以上前から「日程を連絡して欲しい」とカウンターパート(私の仕事が進み易いように援助してくれる立場の方)に電話連絡していたのですが、その度に「明日学校に行くから、そこで話そう」との口約束(--; これが2度繰り返されたので、さすがの私も我慢ならず「あなたはもう約束しても来ない。もう来なくていいので、学校に電話して」と言ったのが2日前。

 そのカウンターパートが、今日の正午過ぎに突然現れました。まさかと思いながら「電話をしてくれましたか?」と精一杯穏やかに尋ねたところ「今から電話をする。誰を何人呼ぶの?」(--”金曜日はどの学校も1時頃に終了するので、今から36校に電話をして、果たして何人に伝わるのか微妙なところです。

 少々怒りも覚えながら「全員呼ぶ必要はない。日本の教え方を習いたいという先生だけを呼んでください」と言ったところ、「そんな呼び方をしたらみんなアルチ(怠惰)だから来ないよ」と・・・あなたが一番アルチです(--; 「アルチには教えることはできないから、呼ばなくていい!」と言ったのはもちろんです。

 今日は教室を改装することについてミーティングが開かれることになっていたのですが、事前に校長先生とは話をしていて、私が言うのではなく、校長先生から切り出してもらうようにお願いしていたにも関わらず、いきなり「さぁ、あなたはみんなに何が話したいの?言ってください」と・・・ あんまりにも悔しいのと、何も考えていないとしか思えない校長やカウンターパートに腹が立って職員室で泣いてしまいました。すると何やら言い訳が始まり、最後に出た台詞が「私達はあなたの仕事をサハヨーグする」・・・ サハヨーグという言葉は、私の知る限り「手伝う」という意味です。私が教室を改装したいから、仕方ない付き合うという感じに聞こえるのは、私のひがみなのでしょうか。

 事前に話をしていたプライマリー(小学校)の先生達は、「私達も教室を改装したいから話し合いをしよう」と前向きに考えてくださるのですが、校長先生がこんな風ではなかなか前に進みません。終いには「JICAに手紙を書く必要があるなら、ミーティングをしよう」という話の流れになるから「学校が必要としないのなら、ミーティングもいらないし、手紙を書いてもらう必要もない!これまでも何度も言ってきている」とかなりきつく言ってしまいました。

 どの隊員も、それぞれ苦労して活動しているのだからと自分を奮い立たせますが、先月末にタリムをした学校と比較するとあまりの格差・・・「もっとやりがいのあるところで働きたい」と愚痴る私に「そんな所だから協力隊が派遣されるのでしょう」と諭してくれる同期隊員。悩みを共有したり、励ましあったり、隊員同士の繋がりにも助けられている毎日です。
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# by yuka151a | 2012-10-05 23:29 | JOCV

スポーツテスト

 体育指導でネパールに派遣されているシニアボランティアさんが、ガジュリの生徒の身体測定・スポーツテストに来てくださいました。ネパールの子ども達の発育の様子や体力を調査するためだそうですが、初めての試みに、生徒達もうきうきした雰囲気です。
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 ネパールでは、保健所のようなところに行けば身長や体重を測ることができますが、学校で身長・体重等を測定する機会ははまずありません。もちろん、器具もありません。カトマンズの街角に行くと、体重計を置いて道行く人に乗ってもらう商売さえあるぐらいで、家庭で体重を測る習慣もなさそうです。もっとも、日本でも全家庭に体重計はないでしょうが。
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 自分の身長・体重を知らない生徒も多かったようで、記録用紙をまじまじと見つめたり、友達と見せ合ったり、日本の生徒に比べると随分オープンな様子でした。学校で生徒を見ていると、発育不良ではと思うことがしばしばです。身体測定で記録をしていると、なんと身長170cm・体重30kgの男子生徒がいました。細身の生徒は骨格そのものが小さく、肩幅や腰幅が、日本人生徒のそれとは明らかに違います。手足も細い子が多く、これでよく山道を歩いてこれるなと感心するほどです。

 ネパール人、特に成人女性には腹部がふくよかな(^^;・・・ かなり膨らんだ方が多く見られるのですが、成人になるにつれて体型が変わってくるようです。勝手な想像ですが、幼少期の栄養に偏りがあることや、野菜類と米の摂取量のバランスの悪さが影響しているのではないかと、協力隊員同士でよく話しています。だから、同じダディン郡に栄養士として派遣されている同期隊員に来てもらい、女子生徒対象に「どうしたら体型を保てるか」の話をしてもらいました。
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 これには先生方も興味深々で「どれくらい体重を減らす必要があるか?」「どうやったら、このお腹が引っ込むか」と口々に言われるのですが「食べる量を少し控えて、食後3時間は寝ない」と言うと「遅くまで起きていたら、またお腹がすくよ」と言われるし、「しっかり噛む」と言うと「ダルバートは噛む必要がないよ」と返ってきます(^^; 肥満の最大の原因と思われる「塩・油」を減らすように言っても「美味しくなくなる」との反応。糖尿病を心配していて肥満を恐れている方が多いのですが、生活を改善する気はあまりないようです。

 さて、スポーツテスト。日本の学校で実施されている全種目を行うことは物理的に難しいため、「握力」「長座体前屈」「立ち幅跳び」の3種目の実施です。
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 生徒にとっては初めてのことなので、ドキドキしながら測定していました。これもまた友だちの結果と比べたがり、座って待っているように指示しておいても、ずいずいと前に集まってきます。普段はカトマンズ周辺で生活しておられるシニアさん、ダディンの暑さで汗だくだくになりながら活動されていました。
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 後日、結果の用紙はもらえると聞き、生徒達も嬉しそうに帰っていきました。さぁ、どんな結果が出てくるのか、私も楽しみです(^^)
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# by yuka151a | 2012-10-04 22:32 | 学校・子ども

タリム(研修会)

 カトマンズのすぐお隣、キルティプール市にある学校でタリム(研修会)をしてきました。この学校には、幼児教育隊員として、SV(シニアボランティア)が2代(2年間ずつ2人)、JOCV(青年海外協力隊員)が1代入ってきている学校なので、ナーサリー・LKG・UKGと呼ばれる、日本で言う幼稚園年代のクラスでは、時折日本を思うような授業がされています。今回は、校長先生たってのご希望で、プライマリー(小学校)担当の先生達のスキルアップの為の研修会をすることになり、小学校教諭として派遣されている私にお話をいただいたいうわけです。

 授業が午前中までの金曜の午後と、休日の土曜を使って、算数科についての研修会を行い、日曜には先生達の授業を見て、それぞれに指導して欲しいとの依頼でした。金曜の午後も土曜も勤務時間ではありません。代替措置があるのかもしれませんし、管理職命令だからかもしれませんが、きちんと出席する先生方の姿勢にビックリします。残念ながら、地方の学校では、まず実現しない実施方法です。

 研修会でまず、「単元の吟味」が必要であることを話しました。ネパールでは驚くことに、1年生の時点で、かけ算・わり算・分数までも教えることになっています。幼稚園の段階で5の段までのかけ算を暗記させなくてはいけません。もちろん、ただただ丸暗記。3~5歳の子どもにかけ算を覚えさせるよりも、算数の基礎となる「数の概念」をしっかり身につけさせて欲しいと、いくつもの研修会で言ってきていますが「Nepalでは教える必要があるから」と結論づけられることが多いです。
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 遊びながら「数」に親しむカードゲームや、数のイメージを視覚から受けられる教材作りの研修をすると、先生達自身がとても楽しんでおられました。
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 ご自身に体験してもらうのが、一番説得力が大きいので、ほっと一安心です(^^)
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 日曜日には、ミス達の授業の様子を見せていただきました。研修中に「どの子もわかるようにするにはどうしたらよいか」との質問を受けていたので、授業中の発言のさせ方について、話をする機会がありました。

 先生の発問に対して、わかった子がさっと答えを言ってしまうネパール。わからない子は考える間もありませんし、答えが出てきたことでみんなわかったと解釈され、詳しい説明もなく次に進んでしまいますから、わからない子は、わからないままになってしまいます。

 日本では、多くの学校で、わかった子は黙って手を挙げるように指導していること、わからないと手が挙げられないので、多くの子が何とか考えようとすること、先生は子ども達の様子を見て、どの子に当てるのがよいか、あんまり手が挙がってないなら、もう一度説明する必要があること… それぞれの上京を判断する必要があるし、時には手が挙がっていない子を指名するなど、場面に応じて配慮していることを伝えたところ、日曜日の授業で、それを早速実践した先生がおられました。

「答えがわかった子は、黙って手を挙げてね。そうしたら、私は手を挙げていない子を当てるからね」…いやいや、先生それは…(^^;

 マニュアルではなく、経験の中で掴まないといけないことも多々あるので、もっと時間をかけて話す必要があるなぁと感じました。最も、これは話してわかるものではないのかもしれませんが。でも、この前向きな姿勢、本当に頭が下がる思いです。なんとか時間をつくって、また研修会を開く機会を作りたいと心底思いました。
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# by yuka151a | 2012-09-30 20:44 | 学校・子ども