ダサインが終わり、村に帰ってきました。どこからって?実はトレッキングに行っておりました。決して山歩きが好きなわけではないのですが、せっかくネパールに来ているのだから、一度はトレッキングなるものを・・・と思い立ったわけです。ネパールには世界最高峰のエベレスト(ネパール名:サガルマタ)をはじめ、数々の山が連なっています。トレッキングルートはいろいろあるのですが、私が行ったのはジョムソン・アッパームスタンのルートです。
ポカラまでバスで移動した後、飛行機でジョムソンへ!
約20人しか乗れない飛行機ですが、窓から見えるヒマール(雪山)はなんとも素敵です!
が、機体が揺れる揺れる(^^; 小さい飛行機はこんなものかと思っていたのですが、やはり雲が多く視界不良とのことでポカラへ引き返してしまいました。
ということで、タクシーに乗り換えてジョムソンを目指しました。
途中橋が壊れていたり、ジープに乗換えたりで、日が沈む頃やっとタトパニという町に到着。
ネパール語でタトは熱い、パニは水。日本人にはたまらない温泉がある町です(^^)
全員で一緒に泊まれる部屋も見つかり、さっそくタトパニに行きました!温泉、最高ですね!!
翌日もジープとバスを乗り継いで、ジョムソンに向かいました。ヒマールはだんだん近くなり、
気分もウキウキしてきます。
ポカラから飛行機だと30分で着くジョムソンですが、宿泊も含めると30時間弱かかって、
やっとジョムソンに到着しました。
ここの名物はりんご。何十年も前から、高地での農作物栽培指導に来られている日本人の方がおられ、今もNGO団体として活動されています。その功績で、ジョムソンはおいしいりんごの産地としてネパール中に知られています。
りんごがおいしいということで、ジョムソンにはアップルパイの店もたくさんあります。
いろんな店で1個ずつ買ってきて、アップルパイの食べ比べ!
大人数で買いに行って1個しか買わないので、怪訝そうな顔をされる店の人もおられましたが(^^; 旅の楽しい1コマでもありました。
さぁ、いよいよトレッキング!馬も借りてのトレッキングなので、大きな荷物は馬に乗せて運んでもらえます。人も交代に馬に乗ったり歩いたりしながらアッパームスタンを目指します。
カグベニという町にある「ヤクドナルド」というレストラン。どこかの店の名前を拝借したような、冗談のような名前のレストランですが、なかなか美味(^^) ヤクというのは高地に住む動物で、ヤクの肉を使ったヤクバーガーを、みんなペロリと食べてしまいました。
店の近くにあったこの道具。太陽熱を利用して、料理をする道具でした。
アッパームスタンに行くための通行許可証のチェックも無事済み、いざ出発!
ジョムソン街道は、昔ネパールとチベットを結ぶ道だったこともあり、チベット仏教の雰囲気が
そこかしこに感じられます。
ヒマールもますます近くなると、山の緑も減ってきました。いつも見慣れたネパールの山々は緑が生い茂っているので、ネパールにこんな所があるんだぁという、ちょっとした驚きでもあります。
地層に詳しい人には、さぞかし興味深いだろう隆起が見られたり、アンモナイトが見つかるところもあったり。この高い山々が、地殻変動で盛り上がったのかと思うと、感慨深いものがあります。
かなり傾斜のある上り坂もあり、10歩登る毎に休憩が必要な程、しんどい所もありました。
日頃の運動不足のせいなのか、標高が高く空気が薄いせいなのかは定かではありませんが(^^;
きつい坂が続く所は、女性は全員馬に乗ることになり、なんと馬の二人乗りも体験!
人並みはずれた体力のメンバーが、進んできつい所を歩いてくれたお陰で、最年長の私は随分楽をさせてもらいました。
トレッキング中の楽しみの一つでもある食事。
ネパール料理定番のダルバートですが、店によって味が違います。
標高が高くなるほど葉物の野菜が減ってきました。やはり気候のせいで、葉物や野菜を育てるのは大変なのだそうです。調理のためのガスも、麓の村から担いで持ってきたり、材料も車で運んだりしなくてはいけないので、食事だけでなくお湯でさえ、上にあがるごとに値段が上がっていきました。トレッキングシーズンが終わると、この辺りに住む人達はポカラやカトマンズに移住するというのもわかります。
朝は霜が降り、水溜りに氷がはるほどの気温ですので、チャウチャウ(インスタントラーメン)が
とびきりのご馳走に感じる日もありました。
歴史のある古いお寺の中で食べるチャウチャウはまた格別です。
チベットブレッドは、外側がパリッとしたドーナツのようなパンです。
はちみつをかけて食べると、これまたなんと美味しいこと(^^)
ホテルの娘さん、私の持ってた猫柄の手拭ガーゼタオルがお気に召したようで、トレッキングの
記念にと物々交換してきました。
こちらはそのホテルで最近生まれた子猫!トレッキング仲間が「プスパ(ネパール語で花)」と
名付けました。彼女のネパリナーム(ネパールの名前)でもあります。
お世話になった馬のセッティ。
突然走り出してびっくりすることもありましたが、力持ちで最後まで頑張ってくれました。
馬のお世話、道案内をしてくださった3人のガイドさん達も、とっても良い人柄の方々でした。
帰りの飛行機は少々時間が遅れたものの、無事ポカラまで飛び、11泊12日のトレッキングを
無事終えたのでありました。