西ネパールへ!
2012年 03月 28日
同期隊員に誘われて、西ネパールに足を伸ばしてきました。ネパール人も驚く、ネパールの西端までバスでの旅行です。
まず目指すはネパールガンジ。ガジュリを出てから、ナラヤンガートという町まで約2時間、バスを乗り換えて約10時間。半日バスに揺られると、車窓から見える風景が全く変わってきました。カトマンズからガジュリの道は、周りに常に山が見えるのですが、ここはタライ地方と呼ばれる平地で、どこまでも遠く畑が続いている光景です。
ネパールガンジではマンディール(お寺)やシーク教のモスクを見て、さらに西のマヘンドラナガルを目指しました。
バスに揺られ、やはり5~6時間はかかったでしょうか。所々にある警察の検問所で、銃を持った警察官がバスに乗り込んできます。
棚に載せられた荷物を手で掴んで感触を確かめながら「誰のだ?」と尋ねられたら、すかさず「私の」と答えなくてはいけない雰囲気ですから、みんな警察官の一挙一動を見つめている感じです。危険物がないかチェックしているようなのですが、それにしては大雑把な調べ方でした(^^;
マヘンドラナガルの中心部からリキシャ(人力車)に乗って20分位行くと、そこはインドとの国境。
ネパール人はビザなしでインドに行けるそうで、たくさんの人が往来していました。私たちはパスポートも持っていないので、もちろん越えられないのですが、ん?どこからがインド?
橋のところが目印という話もあれば、既に通り過ぎたゲートが境という話もあって・・・なんともアバウトな感じでした。リキシャのおじさんが「警察が来たよ。走って、走って。」と教えてくれたところをみると、ちょっと越えてしまってたのかな(^^;
ちなみにカトマンズのタメルで走るリキシャは、観光客用というイメージがあるのですが、タライ地方でのリキシャは、地元の人もよく使う、りっぱな公共の乗り物です。
この暑さの中、2人あるいは3人乗せて、このスピードで走れるなんて少々驚きでもありました。馬車も、地元民の重要な足代わりのようですし、女性が自転車に乗ってる姿もよく見かけました。
ジープを1台、1日借りしてスクラファンタ野生動物保護区にも行ってきました。ガイドブックにも「観光客もほとんどいないので、1日いても動物にしか会えない」と書かれているほど、自然のまま残してある保護区なのですが、とにかく広い! 歩いて周るなんて、到底むりです。
運転手さんの話によると、公園内を一周したら50kmあるのだとか。それって、カトマンズから私の任地に匹敵するほどの距離です。車が走行できるような道や、所々に見張り所のような高いやぐらがあるものの、あとは自然の状態で残してあり、トラに食べられたらしい動物の骨もそのまま残っていました。タライ地方はもう汗ばむほどの暑さです。だから日中は動物も日陰で過ごしているようで、残念ながら(?)トラには遭遇できませんでした。でも木々を飛び渡るサル、高い位置から降下してくる孔雀、散歩しているゾウを見ることができたし、何より森林に囲まれた静かなところでのんびり過ごせて良い一日でした。
そうそう、すごく長い橋があると聞いていたので見に行くと、本当に長~い長い橋でした。
マヘンドラナガルからは1日で任地まで帰ることは難しいので、みんなで相談してブトワルという、いろいろな方面からのバスが集まる町まで戻ることになりました。この日乗ったバスは、それまでのバスに比べて椅子のクッション性が良く(もちろんネパールの基準ですが)、頭が当たるところも柔らかかったので、長時間(この日も約10時間だったかな)乗っても、往路よりは随分乗り心地がよかったです。
ブトワルから少し足を伸ばして、仏陀の生誕地であるルンビニを目指します。日本人で仏教徒だったら、ネパールにいる間にぜひ行くべきだと、何人もの人に言われていましたし、せっかく近くまできているので。バイラワという町まで移動し、さらにバスを乗り換えてルンビニに到着です。ルンビニにはホテルやゲストハウスもいろいろあるのですが、「韓国寺」に泊まるのがお勧めと聞いていたので、迷わずそこを目指しました。
寺の宿坊ですので簡単なベッドがあるだけ、それも6人部屋なんですが、3食つきで300ルピー。宿泊費ではなく、お布施のような形式をとっておられるようでした。食事もネパール料理ですが、キムチやわかめスープなど、どこか韓国の雰囲気があり美味しかったです(^^)
ちなみに、日本寺にも宿坊があって、泊まることができます。ただ、ガイドブックによると、朝4時間かけて周辺の村を15km歩くのと、夕方の1時間半のお勤め、両方に参加することが義務だそうで・・・遠慮しました(^^;
ルンビニ園は随分整備が進んでいて、韓国寺、日本寺の他にも、中国寺、タイ寺、ミャンマー寺、スリランカ寺、チベット寺、もちろんネパール寺と各国のお寺が建っています。
聖園地区と呼ばれる所には仏陀生誕の場所を示す石や、発掘された石像、仏陀の産湯にも使われたと伝えられる池があります。
朝日を浴びながらお寺に向う僧侶の方や、池に写るお寺などを見ていると、信仰心が高くはない私でも、何だか不思議な感覚を覚えました。残念ながら博物館が休館日でしたので、もう一度来る機会があればいいなぁと思います。
ガジュリに向かうバスも、なかなかの座り心地(^^) 運転手さんも軽快に車を飛ばします。この調子なら、予定より早く到着できそうだと思ったのですが、何やらタイヤに異変が・・・ タイヤ交換で30分停車し、その後、修理できる場所まで移動した後、1時間停車する羽目になってしまいました。ガジュリまでほんの20kmぐらいのところだったのですが・・・
でも、停車時間に隣に座る女性陣たちとお喋りが始まり、なんとその人達も以前、村の小学校で教えていたとかで、すっかり話が弾んでしまいました。バスに乗ってると、よく電話番号を教えてと言われて、「事務所のだから」「今日だけの為に借りてる」とか適当なことを言って逃れているのですが、今回は思い切って交換してみました。学校の話をまたぜひ聞いてみたいと思います。
西に、また南に行くと、食べ物も少し違うことも新しい発見です。干し肉や、パンにジャガイモをつぶしたようなものをはさみ、衣をつけて揚げものもありました。
店番をしていた女の子、とっても笑顔のいい子でした(^^)
ネパールは、国土は決して広くないけれど、多民族が暮らしていること、隣接する国からの影響があるということを改めて感じました。
まず目指すはネパールガンジ。ガジュリを出てから、ナラヤンガートという町まで約2時間、バスを乗り換えて約10時間。半日バスに揺られると、車窓から見える風景が全く変わってきました。カトマンズからガジュリの道は、周りに常に山が見えるのですが、ここはタライ地方と呼ばれる平地で、どこまでも遠く畑が続いている光景です。
ネパールガンジではマンディール(お寺)やシーク教のモスクを見て、さらに西のマヘンドラナガルを目指しました。
バスに揺られ、やはり5~6時間はかかったでしょうか。所々にある警察の検問所で、銃を持った警察官がバスに乗り込んできます。
棚に載せられた荷物を手で掴んで感触を確かめながら「誰のだ?」と尋ねられたら、すかさず「私の」と答えなくてはいけない雰囲気ですから、みんな警察官の一挙一動を見つめている感じです。危険物がないかチェックしているようなのですが、それにしては大雑把な調べ方でした(^^;
マヘンドラナガルの中心部からリキシャ(人力車)に乗って20分位行くと、そこはインドとの国境。
ネパール人はビザなしでインドに行けるそうで、たくさんの人が往来していました。私たちはパスポートも持っていないので、もちろん越えられないのですが、ん?どこからがインド?
橋のところが目印という話もあれば、既に通り過ぎたゲートが境という話もあって・・・なんともアバウトな感じでした。リキシャのおじさんが「警察が来たよ。走って、走って。」と教えてくれたところをみると、ちょっと越えてしまってたのかな(^^;
ちなみにカトマンズのタメルで走るリキシャは、観光客用というイメージがあるのですが、タライ地方でのリキシャは、地元の人もよく使う、りっぱな公共の乗り物です。
この暑さの中、2人あるいは3人乗せて、このスピードで走れるなんて少々驚きでもありました。馬車も、地元民の重要な足代わりのようですし、女性が自転車に乗ってる姿もよく見かけました。
ジープを1台、1日借りしてスクラファンタ野生動物保護区にも行ってきました。ガイドブックにも「観光客もほとんどいないので、1日いても動物にしか会えない」と書かれているほど、自然のまま残してある保護区なのですが、とにかく広い! 歩いて周るなんて、到底むりです。
運転手さんの話によると、公園内を一周したら50kmあるのだとか。それって、カトマンズから私の任地に匹敵するほどの距離です。車が走行できるような道や、所々に見張り所のような高いやぐらがあるものの、あとは自然の状態で残してあり、トラに食べられたらしい動物の骨もそのまま残っていました。タライ地方はもう汗ばむほどの暑さです。だから日中は動物も日陰で過ごしているようで、残念ながら(?)トラには遭遇できませんでした。でも木々を飛び渡るサル、高い位置から降下してくる孔雀、散歩しているゾウを見ることができたし、何より森林に囲まれた静かなところでのんびり過ごせて良い一日でした。
そうそう、すごく長い橋があると聞いていたので見に行くと、本当に長~い長い橋でした。
マヘンドラナガルからは1日で任地まで帰ることは難しいので、みんなで相談してブトワルという、いろいろな方面からのバスが集まる町まで戻ることになりました。この日乗ったバスは、それまでのバスに比べて椅子のクッション性が良く(もちろんネパールの基準ですが)、頭が当たるところも柔らかかったので、長時間(この日も約10時間だったかな)乗っても、往路よりは随分乗り心地がよかったです。
ブトワルから少し足を伸ばして、仏陀の生誕地であるルンビニを目指します。日本人で仏教徒だったら、ネパールにいる間にぜひ行くべきだと、何人もの人に言われていましたし、せっかく近くまできているので。バイラワという町まで移動し、さらにバスを乗り換えてルンビニに到着です。ルンビニにはホテルやゲストハウスもいろいろあるのですが、「韓国寺」に泊まるのがお勧めと聞いていたので、迷わずそこを目指しました。
寺の宿坊ですので簡単なベッドがあるだけ、それも6人部屋なんですが、3食つきで300ルピー。宿泊費ではなく、お布施のような形式をとっておられるようでした。食事もネパール料理ですが、キムチやわかめスープなど、どこか韓国の雰囲気があり美味しかったです(^^)
ちなみに、日本寺にも宿坊があって、泊まることができます。ただ、ガイドブックによると、朝4時間かけて周辺の村を15km歩くのと、夕方の1時間半のお勤め、両方に参加することが義務だそうで・・・遠慮しました(^^;
ルンビニ園は随分整備が進んでいて、韓国寺、日本寺の他にも、中国寺、タイ寺、ミャンマー寺、スリランカ寺、チベット寺、もちろんネパール寺と各国のお寺が建っています。
聖園地区と呼ばれる所には仏陀生誕の場所を示す石や、発掘された石像、仏陀の産湯にも使われたと伝えられる池があります。
朝日を浴びながらお寺に向う僧侶の方や、池に写るお寺などを見ていると、信仰心が高くはない私でも、何だか不思議な感覚を覚えました。残念ながら博物館が休館日でしたので、もう一度来る機会があればいいなぁと思います。
ガジュリに向かうバスも、なかなかの座り心地(^^) 運転手さんも軽快に車を飛ばします。この調子なら、予定より早く到着できそうだと思ったのですが、何やらタイヤに異変が・・・ タイヤ交換で30分停車し、その後、修理できる場所まで移動した後、1時間停車する羽目になってしまいました。ガジュリまでほんの20kmぐらいのところだったのですが・・・
でも、停車時間に隣に座る女性陣たちとお喋りが始まり、なんとその人達も以前、村の小学校で教えていたとかで、すっかり話が弾んでしまいました。バスに乗ってると、よく電話番号を教えてと言われて、「事務所のだから」「今日だけの為に借りてる」とか適当なことを言って逃れているのですが、今回は思い切って交換してみました。学校の話をまたぜひ聞いてみたいと思います。
西に、また南に行くと、食べ物も少し違うことも新しい発見です。干し肉や、パンにジャガイモをつぶしたようなものをはさみ、衣をつけて揚げものもありました。
店番をしていた女の子、とっても笑顔のいい子でした(^^)
ネパールは、国土は決して広くないけれど、多民族が暮らしていること、隣接する国からの影響があるということを改めて感じました。
by yuka151a
| 2012-03-28 21:50
| Nepal